家族性高コレステロール血症の冊子を設置しました。

家族性高コレステロール血症(Familial Hypercholesterolemia: FH)という病気があります。暴飲暴食や運動不足などが原因の生活習慣病としての脂質異常症とは別に、生まれつきコレステロールの値が高い体質の方がいます。主にLDL受容体に関わる遺伝子変異が原因で、動脈硬化の大きな原因の一つであるLDLコレステロールの値が180から400程度のヘテロ型、500以上のホモ型とあり、いずれも動脈硬化、特に心筋梗塞のハイリスクです。日本人の場合、数百人の一人前後の割合と言われており、そこまで珍しい病気ではありませんが、一方で特に自覚症状がないため、未発見、未診断、未治療の人がかなりの割合でいるだろうと推定されています。症状の有無に関わらず、心筋梗塞予防のため、早期から確実な脂質低下療法を行う必要があります。家族性高コレステロール血症について詳しくは下記ページをご覧ください。

日本動脈硬化学会「家族性高コレステロール血症について」→http://www.j-athero.org/specialist/fh_s.html

アステラスアムジェンバイオファーマ「家族性高コレステロール血症ナビ」→https://www.aabp.co.jp/jp/for-patients-public/fh/

難病情報センター「家族性高コレステロール血症(ホモ接合体)」→http://www.nanbyou.or.jp/entry/65

若い頃からコレステロール高値を指摘されていた、家族でコレステロール高値や心筋梗塞が多い家系、食事や運動には大きな問題がないのにコレステロール高いと言われている、以前に家族性高コレステロール血症と言われ治療をしていたが治療を辞めてしまった、健診で脂質が引っ掛かった、などの方はぜひ一度主治医にご相談ください。家族性高コレステロール血症の治療の目的は、致死的な動脈硬化性疾患である心筋梗塞の予防であり、何も起こらないことが治療の効果であるため、治療を継続することが大きな課題です。お茶の水内科では、出来るだけ治療継続の負担にならないように長期処方や、今はオンライン診療などいくつかツールがあります。まずは一度ご受診いただき、ご相談ください。


 

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