2018/1/30(月)の上毛新聞に院長の五十嵐の執筆記事が掲載されました。

2018/1/30(月)の上毛新聞に院長の五十嵐の執筆記事が掲載されました。上毛新聞の「視点オピニオン21」というコーナーで、2018/1/24に中央社会保険医療協議会(中医協)にて、オンライン診療に関わる診療報酬の新設が決まったことを受けて、今回はオンライン診療をテーマに取り上げました。1997年に日本で最初の遠隔診療に関する通知を厚生労働省が発出、その後、2015年8月の遠隔診療事務連絡にて、オンライン診療の適応疾患、適応条件を広く解釈してよいと周知されたものの、その後、この二年間半、診療報酬が付かないから日本ではオンライン診療は普及しないと言われていたオンライン診療に、2018年4月から診療報酬が付くことが決まったこと、また、オンライン診療の実務的なガイドライン等は今まで明確になっていないところもありましたが、オンライン診療の目的が生活習慣病の重症化予防等、慢性疾患の長期管理のためのものだと明確化、その適正使用のガイドラインを作っていく方向性が示されたことが大きなトピックです。詳しくは上毛新聞の記事をご覧ください。

https://www.jomo-news.co.jp/feature/shiten/30392

当院でも、心筋梗塞後の抗血小板療法、心房細動の抗凝固療法、心不全の長期管理、心血管疾患予防のための生活習慣病の管理、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症、通年性アレルギー疾患等、治療継続負担を強力に軽減するツールとして、積極的にオンライン診療を取り入れています。病状が十分に安定していると主治医が判断していること、対面診療との適切な組み合わせを行うこと、オンライン診療と対面診療を組み合わせた療養計画を策定してこと、など、今後さらに詳細にガイドラインが決められていきます。オンライン診療ガイドラインの内容、今年春の具体的な診療報酬改定等、詳しくわかり次第お知らせします。


当院は循環器科です。循環器科とは心臓と血管を専門に診る診療科です。循環器科の診療範囲を具体的にまとめました。

・虚血性心疾患、心筋梗塞、狭心症の診断、治療適応の判断

・心筋梗塞後の管理、一次予防、二次予防、抗血小板療法

・慢性心不全の管理、評価

・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、他)の管理、評価

・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)の診断、管理

・人工弁置換術後の管理、抗凝固療法

・不整脈(心房期外収縮、心室期外収縮、洞不全症候群、房室ブロック、WPW症候群、発作性上室性頻拍、心房細動、心房粗動、)の診断、管理

・心房細動、心原性脳塞栓症の予防、抗凝固療法、一次予防、二次予防

・脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作の診断、一次予防、二次予防

・高血圧症の診断、管理

・脂質異常症の診断、管理

・糖尿病の診断、管理

・慢性腎臓病の診断、管理

・その他、検診異常の精査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など

以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器科です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、血管の故障の予防という意味ではやるべきことは循環器科と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因という点で循環器科の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器科の仕事です。


 

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