2020/10/10、毎日のコーヒー摂取、朝食にパンを摂取することと内臓脂肪組織、内蔵脂肪肥満、メタボリック症候群との関係を調べた日本の研究「Daily Consumption of Coffee and Eating Bread at Breakfast Time Is Associated with Lower Visceral Adipose Tissue and with Lower Prevalence of Both Visceral Obesity and Metabolic Syndrome in Japanese Populations: A Cross-Sectional Study」の要旨をまとめました。

2020/10/10、毎日のコーヒー摂取、朝食にパンを摂取することと内臓脂肪組織、内蔵脂肪肥満、メタボリック症候群との関係を調べた日本の研究「Daily Consumption of Coffee and Eating Bread at Breakfast Time Is Associated with Lower Visceral Adipose Tissue and with Lower Prevalence of Both Visceral Obesity and Metabolic Syndrome in Japanese Populations: A Cross-Sectional Study」の要旨をまとめました。日本において、毎日のコーヒー、緑茶の摂取、朝食でパンを食べる習慣の有無とメタボリック症候群の有病率の関係を調べるために、3539例、男性1239例、女性2300例を対象に、毎日のコーヒー、緑茶の摂取、肥満の有無、内蔵肥満、メタボリック症候群との関係を、ロジスティックス回帰解析を使用、オッズ比、95%信頼区間を計算しました。コーヒー摂取は、内蔵肥満(OR: 0.746, CI: 0.588–0.947)、メタボリック症候群(OR: 0.706, CI: 0.565–0.882)の有意な低下と関連を認めました。一方で、緑茶は内蔵肥満(OR: 1.105, CI: 0.885–1.380)、メタボリック症候群(OR: 0.980, CI: 0.796–1.206)と有意な関連を認めませんでした。毎日のコーヒー摂取と朝食のパン摂取の組み合わせは、肥満(OR: 0.613, CI: 0.500–0.751 p = 0.911 for interaction)、内蔵肥満(OR: 0.549, CI: 0.425–0.710 p = 0.991 for interaction)、メタボリック症候群(OR: 0.586, CI: 0.464–0.741 p = 0.792 for interaction)の有意な低下と関連を認めました。コーヒー摂取は内臓脂肪組織の低下、内装肥満の低下と有意に関連を認めましたが、緑茶の摂取とは関連は認めませんでした。さらに、コーヒー摂取に加えて、朝食でパンを食べることは、内蔵肥満、メタボリック症候群の有意な低下と関連を認めましたが、コーヒーとパンの間の相関関係は認めませんでした。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/10/3090
毎日のコーヒー、毎日のコーヒーと朝食のパンがメタボリック症候群リスク低下に良いという日本の研究です。コーヒーの有益な作用は以前から指摘されています。朝食のパンというのは新しい所見ですが、パン自体が良いのか、朝食にパンを食べることでその後の昼食、夕食の暴飲暴食が抑制されることで総カロリーが緩和されること等による間接的な効果なのか気になるとのことです。


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