2021/3/26-3/28、横浜及びオンラインにて開催された「第85回日本循環器学会学術集会」にて、「不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)」フォーカスアップデート版の内容の一部が発表されました。

2021/3/26-3/28、横浜及びオンラインにて開催された「第85回日本循環器学会学術集会」にて、「不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)」フォーカスアップデート版の内容の一部が発表されました。
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/JCS2021_Kurita_Nogami.pdf
心房高頻度エピソード(AHRE)に対し心房細動の有無の確認、心房高頻度エピソード(AHRE)を認め、CHADS2スコア1点以上に対し抗凝固療法を考慮とされました。カテーテルアブレーションの被曝低減に関して、合理的に到達可能で低く(as low as reasonably achievable: ALARA)を強調、アブレーション前後の直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の休薬について言及、非弁膜症性心房細動に対する左心耳閉鎖術は長期的な抗凝固療法の代替が必要な例を対象に推奨クラスⅡb、エビデンスレベルBとされました。
メディカルトリビューンでも記事になっていました。
https://medical-tribune.co.jp/news/2021/0412535940
心房高頻度エピソード(AHRE)とは、心房の高頻度の活動で、定義は臨床試験によってばらつきがあり、「心拍数175-190以上、20秒から14分間以上」、脳梗塞、全身性塞栓症のリスク因子であることが報告されています。心房高頻度エピソードが心房細動のリスクであるのか、心房高頻度エピソード自体が血栓リスクなのか、研究中です。

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