2021/6/11-6/27、オンラインにて開催された「第32回日本老年学会/第63回日本老年医学会」にて、後期高齢者の減薬と有害事象、自覚症状の変化について調べた研究の結果が発表されました。

2021/6/11-6/27、オンラインにて開催された「第32回日本老年学会/第63回日本老年医学会」にて、後期高齢者の減薬と有害事象、自覚症状の変化について調べた研究の結果が発表されました。75歳以上、非認知症、内服薬6剤以上、2剤の減薬または合剤化、クロスオーバー試験として、前期減薬群23例(試験開始後24週間減薬実施、その後24週間減薬非実施)、後期減薬群20例(試験開始後24週間減薬非実施、その後の24週間減薬実施)に無作為化、結果、有害事象増加、病状、機能の悪化、改善を認めませんでした。
減薬の薬剤別内訳としては、ビタミン薬、筋緊張緩和薬、抗目眩薬で減薬同意率が高く(40%以上)、睡眠薬、ベンゾジアゼピン系薬、抗アレルギー薬、鎮痛薬、葉酸、漢方、便秘薬、整腸薬で減薬同意率が低い(10%未満)の傾向が認められました。
https://medical-tribune.co.jp/news/2021/0705537127

合剤化は別に成分としては薬剤減っていない訳で、減薬と呼ぶのかどうかは微妙なところですが、減薬しても影響はなかったとの報告です。薬剤による減薬同意率の差は興味深いですね。

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