2021/6/21、血液脳関門を通過するレニンアンジオテンシン系薬剤と高齢者の認知機能への影響について調べた研究「Blood-Brain Barrier Crossing Renin-Angiotensin Drugs and Cognition in the Elderly: A Meta-Analysis」の結果が発表されました。

2021/6/21、血液脳関門を通過するレニンアンジオテンシン系薬剤と高齢者の認知機能への影響について調べた研究「Blood-Brain Barrier Crossing Renin-Angiotensin Drugs and Cognition in the Elderly: A Meta-Analysis」の結果が発表されました。高齢、血液脳関門通過性のレニンアンジオテンシン系薬剤は非通過性の薬剤と比較して、比較的高い心血管リスク負荷にも関わらず、3年追跡にて記憶想起が良好でした。対照的に、血液脳関門非通過性の薬剤は追跡期間中、注意力は良好でしたが、 低い血管リスク負荷による影響の可能性があります。本所見はレニンアンジオテンシン系薬剤の血液脳関門通過性と記憶力低下の関連を示唆しています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34148364
普段ほとんど意識することはありませんが、レニンアンジオテンシン系薬剤は、血液脳関門通過性の薬剤( テルミサルタン、カンデサルタン、カプトプリル、リシノプリル、ペリンドプリル、等)と、非通過性の薬剤(ロサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、エナラプリル、キナプリル)の2種類があり、脳への作用が違うかも知れないとの報告です。メディカルトリビューンでも記事になっていました。
https://medical-tribune.co.jp/news/2021/0720537428

PAGETOP