2021/7/15、急性心筋梗塞へのデジタルヘルス介入について調べた研究「Digital Health Intervention in Acute Myocardial Infarction」の結果が発表されました。

2021/7/15、急性心筋梗塞へのデジタルヘルス介入について調べた研究「Digital Health Intervention in Acute Myocardial Infarction」の結果が発表されました。アメリカにおいて急性心筋梗塞の30日再入院は予防可能な合併症、費用のヘルスケア負荷を引き起こしています。デジタルヘルス介入(Digital health interventions: DHIs)はヘルスケア自己管理、転帰を改善する可能性があります。デジタルヘルス介入は急性心筋梗塞の30日間予定外全再入院を減少するかどうか、過去の対照群と比較しました。2015年から2019年、アメリカ、4病院、急性心筋梗塞1064例、デジタルヘルス介入群200例、対照群864例、過去の対照群との無作為化対照試験を実施しました。デジタルヘルス介入は、服薬リマインダ、バイタルサイン及び活動トラッキング、教育、外来治療コーディネートの4項目、入院中と退院後30日間のガイドライン遵守治療を支持するためのスマートフォンアプリケーション、スマートウォッチ、血圧モニターを組み合わせを実施しました。患者動機付けは知識、スキル、ヘルスケア自己管理によって評価しました。全30日間再入院は入院データベースによって評価しました。傾向スコア調整Cox比例ハザードモデルにて、デジタルヘルス介入群と対照群を比較、再入院のハザード比を推算しました。傾向スコア調整後、ベースラインの特徴はデジタルヘルス介入群と対照群で、平均年齢(59.3 versus 60.1 years)、女性(30% versus 29%)、白人(70% versus 70%)、プライベート保険(54% versus 54%)、非ST上昇型心筋梗塞(61% versus 60% )、高併存疾患負荷(15% versus 15%)、バランスは良好(standardized differences <0.07)でした。デジタルヘルス介入はヘルスケア自己管理の動機付けが有意(mean score 71.7±16.6 at 30 days)でした。デジタルヘルス介入群は対照群と比較して、30日全再入院の減少(6.5% versus 16.8%, respectively)を認めました。病院施設、年齢、性別、人種、心筋梗塞の種類、併存疾患、6項目の交絡因子等の傾向スコア調整後、デジタルヘルス介入は30日間全再入院を52%減少(hazard ratio, 0.48 95% CI, 0.26–0.88)を認めました。 同様の結果は傾向マッチング感度分析においても認めました。急性心筋梗塞、デジタルヘルス介入はヘルスケア自己管理の向上、30日間の予定外の全再入院リスク低下と関連を認めました。
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIRCOUTCOMES.121.007741
急性心筋梗塞後、スマートフォン、スマートウォッチ、血圧計の3つを活用、服薬リマインダ、活動量モニタリング、疾病教育、外来受診の4項目のデジタルヘルス介入を実施した結果、30日再入院が52%減少したとの報告です。

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