咳症状用の詳しい問診票を作りました。

お茶の水内科は呼吸器専門ではありませんが、咳が止まらない、咳がいつまで経っても治らない、など長引く咳症状で受診される方も多いです。このたび咳症状に対して詳しい問診票を作りました。咳は持続期間によって、急性咳嗽(3週間未満)、遷延性咳嗽(3週間以上8週間未満)、慢性咳嗽(8週間以上)に分類します。日本呼吸器学会「咳嗽のガイドライン」。持続期間によって原因は多岐に渡ります。必要に応じて、胸部レントゲン、副鼻腔レントゲン、採血検査、呼吸機能検査、胸部CTなどによって調べて行きます。

・遷延性咳嗽→http://ochanai.com/persistentcough

・慢性咳嗽→http://ochanai.com/chroniccough

咳の持続期間の他には、咳が悪化する時間帯、痰の有無や痰の性状、喫煙歴、喘息や小児喘息の既往、副鼻腔炎の既往、季節性または通年性のアレルギーの有無、逆流性食道炎の既往、マイコプラズマや百日咳などの感染症との接触歴など、とても重要な情報です。PDFでアップロードしておきましたのでご参考ください。

「咳症状用問診票20170529」

また、他の医療機関を受診されて薬が出された場合、何が効いたかと同じくらいに何が効かなかったかも重要な情報です。例えば、気管支拡張薬や吸入ステロイド薬が効かなかったということであれば喘息や咳喘息の可能性は下がりますし、細菌や抗菌薬にも色々な種類があり、特定のグループの抗菌薬が聞きにくい細菌もあり、どの薬が効かなかったかという情報も非常に重要な情報です。様々な治療で改善しなかった場合、肺癌や結核を疑う必要もあります。お薬手帳や今までの検査結果、お薬の実物や写真でもよいので、何か経過がわかるものをご持参ください。


 

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