検診異常や検診の再検査の場合は検診結果がわかるものをご持参ください。夏の検診や秋の検診など検診結果が返って来る時期なのか、健診異常や検診で再検査を指摘されてという受診が多い時期です。検診結果または健診結果がわかるものをご持参ください。例えば、「心電図異常」のみでは、どこまで精密検査が必要なものか経過観察でよいものなのか、そもそも治療も精密検査も必要のないものなのか、情報がありません。もっと困るのが、「採血で異常、要検査と書いてあった」「なんだか忘れたけど、病院を受診するように書いてあった」などは、何を重点的に再検査をすればいいのかの全く情報もなく、検査結果の持参のため再度受診をお願いするか、どうしてもわからない場合はやむを得ず網羅的に再検査をすることになり、必要以上に検査代が掛かってしまいます。検査結果か検診結果がわかるものをお持ちいただければ大丈夫ので、ご協力よろしくお願いいたします。
また余談ですが、最近の検診専門の医療機関で検診後に検診結果を十分に説明しないところがあり、二次検査をするほうも検診を受けた本人も困っている事例がしばしばあります。通常、検診というのは検査だけではなく、検査結果の説明、検診結果を受けてこれからどのようにしたらよいのか今後の方針、どのようなフォローアップが必要なのか、または専門医療機関の受診が必要な状態なのか、そこまで含めて初めて検診だと思うのですが、検査だけして、検査結果は郵送またはインターネット、検診結果の説明などは一切なし、今後の方針も説明も全くしない、心配なら自分で勝手に医療機関を探して受診するように、というところがしばしばあります。ちゃんと検診結果の説明があればそれで十分であるケースも少なくなく、本来必要のない二次検診が増えるだけではなく、何より検診を受けた方がどうしたらいいのか一番困ってしまっているというのが現状です。検査と検査結果の説明はセットで初めて検診ではないかと思います。例えば、基礎心疾患がなく全く自覚症状もない上室または心室期外収縮は経過観察で差し支えないですし、緊張気味の時に取った心電図の洞性頻脈、痩せ型の方やスポーツマンの方の高電位、呼吸による脈の正常な変動の所見、呼吸性変動はもはや病的ですらありません。検診施設でその旨の丁寧な説明があればそもそも二次検診は不要です。また、HbA1c 6.2前後であったり、LDL-C 130前後の場合、検査そのものよりも、食事療法や運動療法を含めた検診後の生活習慣の助言や指導のほうがむしろ重要だったりします。やはり、検査結果の説明まで含めて検査だと思います。この問題は、検診機関サイドの問題であり、患者さんは悪くないばかりかある意味被害者であるとも言えます。首都圏には、検診結果の説明をちゃんとしない検診機関もある一方で、検診結果の説明までちゃんと十分なフォローをしている検診機関もありますので、検診施設探しの際には事前によくご確認ください。ホームページで具体的な施設名を出すと角が立ちますので、具体的な検診施設の情報等、知りたい方は個別に主治医までご相談ください。
お茶の水循環器内科では、検診後の再検査、二次検診を受け入れていますので、お困りの際にはお気軽にご相談ください。
【具体的な診療範囲】