2018/10/30(火)の上毛新聞にお茶の水循環器内科院長の五十嵐の執筆記事が掲載されました。

2018/10/30(火)の上毛新聞にお茶の水循環器内科院長の五十嵐の執筆記事が掲載されました。昨年からお茶の水循環器内科院長の五十嵐が執筆を勤めている上毛新聞の「視点オピニオン21」というコーナーです。

医療情報の発信について、当院でも積極的に取り組みんでいますが、痛感するのは医療情報の発信後の事後対応の重要性です。そもそも、医療情報発信が情報発信のみで終わることは少ないと考えています。なぜならば、医療の特性上、知識や情報だけで解決することのほうがまれで、予防接種の啓発にしても、ある疾患の早期発見の啓発にしても、その後の医療機関受診など何らかの行動変容が伴って初めて啓発は成り立つものだからです。テレビでは、「隠れインフルエンザ」「血圧サージ」「デルタパワー」「睡眠負債」「桃色筋肉」など、不安をあおるのが目的かのような新病名が続出し、医療現場は困りました。また、メディアでは、どうしても季節性に流行する疾患や有名人が掛かった病気等、興味関心を惹くことを優先、時事性が高い話題、意外性が高い内容に偏りがちです。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙など、当たり前のこと過ぎて注意を惹く要素はないけど、医療的に普遍的に重要なことはたくさんあります。正しい医療情報の発信を行うために、細心の注意が必要なのは勿論だが、どれだけ細心の注意を払っても、誤解した形で受け取ってしまったり、必要以上に不安になってしまう人はゼロにはならないのが現状です。つまり、医療情報の内容や情報発信の仕方のみで解決するのは不十分ということなのです。医療情報の発信は事後対応とセットで考えていかないとならない時代になっていくというのが重要です。

上毛新聞「視点オピニオン21」→https://www.jomo-news.co.jp/feature/shiten

最後にデジタルヘルス学会のお知らせを新聞に掲載させていただきました。2018/12/23には第2回デジタルヘルス学会学術大会を開催します。お茶の水循環器内科院長の五十嵐が教員を務めるデジタルハリウッド大学院デジタルヘルスラボでは、医薬品や医療機器と行った既存の医療の手段では解決が十分に出来なかったヘルスケアの課題に対してデジタルやコミュニケーションを武器にデジタルヘルスという第三のアプローチで様々な取り組みを行っています。詳しくはデジタルヘルスラボのページをご覧ください。

デジタルヘルスラボ→https://digitalhealthlab.tokyo


【お茶の水循環器内科になりました】

2018年9月、お茶の水循環器内科は5年目を迎えました。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関に生まれ変わりました。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、心血管疾患の危険因子をコントロールすることで予防が可能です。具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続をすることが重要で、そのために夜間や土日も診療をオープンにしています。心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。お茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐

【具体的な診療範囲】

お茶の水循環器内科は循環器専門の医療機関です。循環器内科とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、心血管疾患の危険因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、他)
・心筋梗塞後、ステント留置後の管理、抗血小板療法
・慢性心不全の管理
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・人工弁置換術後の管理、抗凝固療法
・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、他)
・不整脈(心房細動、房室ブロック、上室期外収縮、心室期外収縮、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・2型糖尿病、1型糖尿病、糖尿病合併症の管理
・慢性腎臓病
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器内科です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も心血管疾患の危険因子として循環器内科の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器内科の仕事です。予防に勝る治療はありません。お気軽に主治医までご相談ください。

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