お茶の水循環器内科院長の五十嵐の論文「ゲーミフィケーションとヘルスケア」がメディアサイエンス研究所発行の研究紀要「DHU JOURNAL Vol.05 2018」の巻頭に掲載されました。

お茶の水循環器内科院長の五十嵐の論文「ゲーミフィケーションとヘルスケア」がメディアサイエンス研究所発行の研究紀要「DHU JOURNAL Vol.05 2018」の巻頭に掲載されました。ゲーミフィケーションとは、「GAMIFY」の著者で、ガートナー社リサーチ担当バイスプレジデントのブライアンバークによれば、「ゲームメカニクスおよび体験デザインを駆使し、人々が自身の目標を達成できるよう、デジタル技術を利用してやる気にさせ、動機づけることであること」と定義しています。ヘルスケアにおいても、生活習慣病を筆頭に、本人の心理変容や行動変容が治療上重要な領域を占めるものが増えて来ていますが、これをゲーミフィケーションの活用という手法で解決していく取り組みはまだ始まったばかりです。2017年春に、自ら運動療法をしたくなるようなスマートフォンアプリ「おちゃないGO」をに開発し、実際に糖尿病の患者さんに使ってもらった結果、ゲーミフィケーションとしては非常に初歩的な仕掛けであるのも関わらず、運動習慣の確立、血糖コントロールというアウトカムの改善を認め、さらに経口血糖降下薬の減量まで成功しました。今回、アプリの開発、症例報告、さらに医療におけるゲーミフィケーションの可能性を考察まで整理して論文にまとめました。詳しくはメディアサイエンス研究所を運営するデジタルハリウッド大学のホームページをご覧ください。

https://www.dhw.co.jp/pr/release/detail.php?id=1933

このたび、さらに一歩進んで、この分野における問題解決手法の確立とその体系化を目指して、デジタルハリウッド大学が運営するメディアサイエンス研究所内に「デジタルヘルス研究室(五十嵐健祐研究室)」を設立しました。研究テーマは「ヘルスケアにおける課題に対してデジタル技術を使った問題解決の手法の研究及びその体系化」です。詳しくはメディアサイエンス研究所のホームページをご覧ください。

http://msl.dhw.ac.jp/lab/igarashi_k.html

2018/12/23(日)には、デジタルヘルス好きが一同に会する場として「第2回デジタルヘルス学会学術大会」を開催します。詳しくは第2回デジタルヘルス学会学術大会公式ホームページをご覧ください。

https://digitalhealthlab.tokyo/dhc2018


【お茶の水循環器内科になりました】

2018年9月、お茶の水循環器内科は5年目を迎えました。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関に生まれ変わりました。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、心血管疾患の危険因子をコントロールすることで予防が可能です。具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続をすることが重要で、そのために夜間や土日も診療をオープンにしています。心筋梗塞と脳卒中を防ぐこと、「心血管疾患の一次予防」、これが我々の使命です。お茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐

【具体的な診療範囲】

お茶の水循環器内科は循環器専門の医療機関です。循環器内科とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、心血管疾患の危険因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器内科の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、他)
・心筋梗塞後、抗血小板療法、ステント留置後の管理、バイパス術後の管理
・慢性心不全の管理
・弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・弁置換術後の管理、弁形成術後の管理
・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、他)
・大動脈瘤、大動脈解離後の管理
・不整脈(心房細動、房室ブロック、上室期外収縮、心室期外収縮、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防、アブレーション治療後の管理
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・2型糖尿病、1型糖尿病、糖尿病合併症の管理、インスリン管理
・慢性腎臓病
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器内科です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も心血管疾患の危険因子として循環器内科の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器内科の仕事です。予防に勝る治療はありません。主治医までご相談ください。

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