2019/10/25(金)-10/27(日)、第42回日本高血圧学会にて発表された職場における受動喫煙が非喫煙者の家庭血圧に与える影響について調べた日本の研究の結果をまとめました。

2019/10/25(金)-10/27(日)、第42回日本高血圧学会にて発表された職場における受動喫煙が非喫煙者の家庭血圧に与える影響について調べた日本の研究の結果をまとめました。受動喫煙と家庭血圧の関係を明らかにするために、2017年から2018年、東北メディカルバンク計画地域住民コホート二次調査参加者、非喫煙者2669人(男性359人、女性2310人)を対象に、質問票にて過去1年間に家庭または職場でほぼ毎日受動喫煙ありと回答した者を「受動喫煙あり」、朝晩いずれかの平均家庭血圧135/85mmHg以上または高血圧で通院中の者を「家庭高血圧あり」と定義、297例(男性42人、女性255人)で家庭または職場での受動喫煙あり、1095人で家庭高血圧が認めらました。受動喫煙と家庭高血圧の関連について、性別、年齢、身長、体重、飲酒習慣、尿Na/K比等の多変量ロジスティック回帰分析を行いました。結果、受動喫煙あり群はなし群と比べ、家庭血圧が高い有意差(OR 1.33 95%CI 1.01-1.76)を認めました。受動喫煙は、特に職場における受動喫煙で強い関連(OR 1.49 1.03-2.17 P=0.037)を認めました。職場における受動喫煙が家庭血圧に影響を及ぼすことが明らかになりました。詳しくは下記ページをご覧ください。
https://medical-tribune.co.jp/news/2020/0212524201
今回の研究の解析対象は非喫煙者です。自分自身は非喫煙者であっても、職場における受動喫煙があると家庭高血圧のリスクが1.49倍になってしまうという驚くべき研究結果です。受動喫煙は明らかに害を与えているということと、職場における受動喫煙対策の重要性をより強調する結果です。

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