2020/3/20(月)、COVID-19の重症度についてのイギリスの研究「Estimates of the severity of coronavirus disease 2019: a model-based analysis」の内容をまとめました。

2020/3/20(月)、COVID-19の重症度についてのイギリスの研究「Estimates of the severity of coronavirus disease 2019: a model-based analysis」の内容をまとめました。Coronavirus disease 2019 (COVID-19)の重症化の推計について、2020/2/8までに報告された中国湖北省武漢の症例報告と、2020/2/25までに報告された香港とマカオを含む中国外の37カ国の症例報告のデータから、症状の発症から転帰(死亡、退院)を年齢階層別に致死率(fatality ratio)、入院率をまとめました。結果、中国の死亡例24例、中国外の死亡例165例でした。発症から死亡までの平均期間は17.8日(95%CI 16.9–19.2)、退院までの平均期間は24.7日(95%CI 22.9–28.1)でした。検査または臨床的に診断を受けた70117例を解析した結果、致死率は3.67%(95%CI 3.56–3.80)でした。条件調整後の致死率は1.38%(95%CI 1.23–1.53)で、60歳未満0.32%(95%CI 0.27-0.38)、60歳以上6.4%(95%CI 5.7-7.2)、80歳以上13.4%(95%CI 11.2-15.9)と、高齢になるにつれて上昇を認めました。中国外からの報告でも一貫しており、60歳未満360例1.4%(95%CI 0.4-3.5)、60歳以上151例4.5%(1·8–11·1)でした。全体として、致死率は0.66%(95%CI 0.39-1.33)で年齢とともに上昇、入院率は年齢とともの上昇し、80歳以上では最大18.4%(95%CI 11.0-7.6)でした。解析の結果、COVID-19の致死率は年齢と強い相関関係を持つことが明らかになりました。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(20)30243-7
AFP通信のわかりやすく図示したグラフがありました。
https://www.afpbb.com/articles/-/3276503


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