2020/4/16(木)、心筋梗塞後の血圧管理において通常の外来フォローアップとスマートフォン連動のヘルスモニタリングデバイスと比較した研究「Effect of Smartphone-Enabled Health Monitoring Devices vs Regular Follow-up on Blood Pressure Control Among Patients After Myocardial Infarction: A Randomized Clinical Trial」の結果をまとめました。

2020/4/16(木)、心筋梗塞後の血圧管理において通常の外来フォローアップとスマートフォン連動のヘルスモニタリングデバイスと比較した研究「Effect of Smartphone-Enabled Health Monitoring Devices vs Regular Follow-up on Blood Pressure Control Among Patients After Myocardial Infarction: A Randomized Clinical Trial」の結果をまとめました。スマートフォンと接続可能なデバイスを用いたスマートフォンテクノロジーは心筋梗塞後の血圧管理を改善する可能性があります。臨床現場におけるスマートフォンテクノロジーが血圧管理を改善するかどうか、現実可能性(feasibility)を調べるために、2016年から2018年まで、オランダ、ライデン大学医療センター循環器内科にて、単施設、無作為化非盲検、実現可能性、臨床試験を実施しました。ST上昇型心筋梗塞、非ST上昇型急性冠症候群にて入院した200例を対象に、スマートテクノロジーの介入群と通常治療群の分け、追跡しました。通常治療群は、心筋梗塞後、1年に4回、物理的にクリニックの外来受診しました。介入群はスマートフォン接続デバイスを使って、4回のフォローアップ(体重、血圧、町立、歩数)を実施しました。2人あたり2回のクリニック受診は電子的な受診にリプレイスしました。一次転帰は血圧の管理としました。二次転帰は実現可能性のパラメータ、患者満足(一般的な問診票、テクノロジー特異的な問診票)、アドヒアランス測定、全死亡、非致死的有害心事象による入院としました。結果、200例、平均年齢59.7歳(四分位範囲52.9-65.6歳)、男性156例(78%)でした。介入群100例、対照群100例、1年後、介入群の79%、対照群の76%は血圧測定されていましたが、差(P=0.64)を認めませんでした。一般的な満足度は両群間で同等(14.1 vs 15.1 P=0.88)でした。全死亡は両群とも非常に少なく(2% in both groups P>0.99)、非致死的有害心事象は20例(8 vs 12)発生しました。全体の32%は毎週測定結果を送り、63%は試験期間中の週の80%以上、測定結果を送りました。介入群のみにおいて、90.3%はスマートテクノロジー介入に満足を認めました。スマートテクノロジーは血圧測定の実施率において従来治療と比べて同等でした。このような介入は実現可能であり、実臨床として患者からも容認(accepted)されました。今回のような介入は患者選択を見直すなどさらなる研究が求められると論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2764578
スマートフォン連動のヘルスモニタリングデバイスには様々なものがありますが、血圧測定の実施率については差を認めなかったという結果でした。満足度で差を認めたと言われてもという印象です。デバイスだけでは不十分で、生活習慣を変えるためにはもうひと工夫必要ということでしょう。


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