2020/3/26(木)、全粒穀物の摂取と高血圧の関係を調べた日本の研究「Prospective Association between Whole Grain Consumption and Hypertension: The Furukawa Nutrition and Health Study」の結果をまとめました。

2020/3/26(木)、全粒穀物の摂取と高血圧の関係を調べた日本の研究「Prospective Association between Whole Grain Consumption and Hypertension: The Furukawa Nutrition and Health Study」の結果をまとめました。高血圧は全世界において主要な健康問題となっています。全粒穀物(Whole grains)は、高レベルで広い範囲の栄養素を含んでおり、高血圧リスクを改善させる健康ベネフィットの可能性がありますが、全世界で全粒穀物の摂取が最も低い、アジアパシフィックの高所得地域において、前向き研究はありませんでした。日本において、全粒穀物と高血圧の関係を前向きに検討しました。ベースラインにおいて高血圧のない、19歳から68歳の社会人944例を対象に、3年間の追跡調査を実施しました。全粒穀物の摂取は自己記述式の食事問診票にて評価、「しばしばまたは常に摂取する」群193例、「まれに摂取する」群221例、「全く摂取しない」群530例でした。社会人口統計学的因子、生活習慣、食事、職業因子等の交絡因子を調整後、全粒穀物の摂取と高血圧の関係について多変量ロジスティクス回帰分析を実施しました。3年後、研究の参加者のうち86例(9.4%)は高血圧を発症しました。全粒穀物を「しばしばまたは常に摂取する」群は、「全く摂取しない」群と比べて、高血圧のオッズ比が有意に低値(多変量調整後OR 0.36 95%CI 0.16–0.83 p for trend=0.04)でした。全粒穀物をより多く摂取することは高血圧の発症リスクを低下させることが出来る可能性があると論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/4/902/htm
日本の古河栄養健康研究、国立国際医療研究センターの研究グループからの報告です。全粒穀物がどのような機序で高血圧の発症を予防したのかは不明ですが、一般的に全粒穀物は白米等の精製された穀物と比べて、急激な血糖上昇が起こりにくく、食物繊維、ビタミンB群、ミネラル等の栄養価が豊富と言われています。ダイアモンドオンラインでも記事になっていました。
https://diamond.jp/articles/-/236149
炭水化物の見た目の色は、醤油やソース等の調味料や料理の仕方等で容易に色を変えることが可能(白米でチャーハンを作っても茶色くなる)なので、精製されているか精製されていないかが重要で、白いか茶色いか等の見た目の色で判断しないように注意しましょう。


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