2015/1/5(月)、アーモンド摂取習慣と心臓、代謝疾患リスク、腹部脂肪、LDLコレステロールへの影響を調べた研究「Effects of Daily Almond Consumption on Cardiometabolic Risk and Abdominal Adiposity in Healthy Adults With Elevated LDL‐Cholesterol: A Randomized Controlled Trial」の結果をまとめました。アーモンド摂取は脂質、リポタンパクに対して良い影響があることはエビデンスが一貫していますが、カロリーを一致させた食品の対照を設定して、心臓、代謝疾患リスク因子への影響を評価したものはありませんでした。LDLコレステロール高値例を対象に、アーモンド群(1日1.5オンス摂取)、対照群(同一の食事で、アーモンドの代替として同カロリーのマフィンを摂取)とに無作為に割り振り、6週間2回のクロスオーバー試験を実施しました。栄養プロファイルの差として、対照群(炭水化物58%、たんぱく質15%、脂質26%)、アーモンド群(炭水化物51%、たんぱく質16%、脂質32%)で、それぞれの食品の固有の栄養に由来し、他の食事の差はありませんでした。結果、アーモンド食は、対照の食事と比べて、non-HDLコレステロールを有意に低下(−6.9±2.4 mg/dL; P=0.01)、LDLコレステロールを有意に低下(−5.3±1.9 mg/dL; P=0.01)、さらに対照群ではHDLコレステロールが有意に低下(−1.7±0.6 mg/dL; P<0.01)を認めました。アーモンド摂取は、総体重には差がなかったにも関わらず、腹部脂肪(−0.07±0.03 kg; P=0.02)、下肢脂肪(−0.12±0.05 kg; P=0.02)を有意に減少させました。アーモンドは、心臓、代謝異常の重要なリスク因子であるnon-HDLコレステロール、LDLコレステロール、内臓脂肪を減らし、HDLコレステロール濃度を維持することがわかりました。高炭水化物の食品の替わりに、1日1.5オンス、日常的にアーモンドを摂取することは、健康な個人において、心臓、代謝疾患の発症を防ぐためのシンプルな食事戦略となるだろうと論文ではまとめています。
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/JAHA.114.000993
1オンス(ounce: oz)は、1ポンド(pond)453.59237グラム(gram: g)の1/16で、28.349523125gだそうです。1.5オンスというと、だいたい42.5gです。1日42.5gのアーモンドを食べるのはなかなかの量ではありますが、結構お腹が膨れ、食べごたえがあります。スーパーやコンビニでもどこでも手に入り、特に料理の必要もなく、いつでも食べられるのが良いです。ちなみに、院長のオススメは成城石井の「天使のミックスナッツ」です。アーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツ、クルミの4種類のミックスナッツで、味付けが素晴らしく、携帯性にも優れ、移動中でもいつでもおやつ感覚で食べられ、一時期集中的にハマりました。中毒性が高く、危険です。
https://www.seijoishii.com/d/66570
2015/1/5(月)、アーモンド摂取習慣と心臓、代謝疾患リスク、腹部脂肪、LDLコレステロールへの影響を調べた研究「Effects of Daily Almond Consumption on Cardiometabolic Risk and Abdominal Adiposity in Healthy Adults With Elevated LDL‐Cholesterol: A Randomized Controlled Trial」の結果をまとめました。