2020/5/1(金)、レニンアンジオテンシンアルドステロン系阻害薬とCOVID-19リスクについて調べた研究「Renin–Angiotensin–Aldosterone System Inhibitors and Risk of Covid-19」の結果をまとめました。

2020/5/1(金)、レニンアンジオテンシンアルドステロン系阻害薬とCOVID-19リスクについて調べた研究「Renin–Angiotensin–Aldosterone System Inhibitors and Risk of Covid-19」の結果をまとめました。ACE2(angiotensin-converting enzyme 2)受容体、COVID-19と
レニンアンギオテンシンアルドステロン系(renin–angiotensin–aldosterone system)へ作用する薬でリスクが増加しないか懸念されています。ACE阻害薬、アンギオテンシン受容体拮抗薬(angiotensin-receptor blockers: ARB)、β遮断薬、カルシウムチャネル拮抗薬(calcium-channel blockers: CCB)、サイアザイド利尿薬と、陽性尤度比、陰性尤度比、陽性確定例の重症化(集中治療、人工呼吸、死亡と定義)の尤度比を評価しました。ベイズ統計法を用いて、各薬物クラスの傾向スコアマッチング後、高血圧で薬物療法ありとなしと比べました。10%ポイント以上の差を重大な差(substantial difference)としました。結果、COVID-19検査12594例のうち、陽性5894例、重症1002例(17.0%)でした。高血圧の既往4357例(34.6%)、陽性2573例(59.1%)、重症644例(24.6%)でした。どの薬物クラスとも、検査陽性の尤度比の増加とは関連を認めませんでした。検査陽性例の重症化リスクの重大な増加と薬物療法も関連を認めませんでした。5つの主要な降圧薬のクラスのいずれも、COVID-19の検査陽性尤度比、COVID-19検査陽性例における重症化リスク、関連を認めることはありませんでした。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2008975
降圧薬とCOVID-19の関係について、もう飽きた感がありますが、今回の論文は、主要な降圧薬5種類、ACR阻害薬、ARB、β遮断薬、カルシウム拮抗薬、サイアザイド利尿薬、全てのおいて特に関連は認めなかったという報告です。降圧薬は今まで通り続けましょうという結果です。


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