2020/6/12-6/18、第80回アメリカ糖尿病学会学術集会にて、SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの糖尿病新規発症リスク減少が発表されました。SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの心不全に対する効果を検討した「DAPA-HF試験」の探索的解析にて、左室駆出率が低下した慢性心不全4744例を対象、ダパグリフロジン10mg上乗せ群は心不全標準治療群と比べて、心血管死、心不全増悪入院、予定外受診が26%有意に減少、ダパグリフロジンの心不全に対する効果が明らかになりました。今回、ベースラインにおいて糖尿病なし2605例中のうち、18.2ヶ月間追跡の間に157例(6.0%)糖尿病新規発症、前糖尿病(HbA1c 5.7-6.4)150例でした。糖尿病新規発症は、ダパグリフロジン群1298例中64例(4.9%)、プラセボ群1307例中93例(7.1%)で、ダパグリフロジン群で32%有意に減少(HR:0.68 95%CI: 0.50-0.94 P=0.019)を認めました。詳しくは日経メディカル(要会員登録)の記事をご覧ください。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t353/202006/566054.html
SGLT2阻害薬は糖尿病治療薬ですが、糖尿病ではない例に対して糖尿病の新規発症を減らすかどうかは明らかではありませんでした。今回、糖尿病の新規発症リスク減少を認めたとのことです。
2020/6/12-6/18、第80回アメリカ糖尿病学会学術集会にて、SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの糖尿病新規発症リスク減少が発表されました。