2020/6/12-6/18、第80回アメリカ糖尿病学会学術集会にて、SGLT2阻害薬エルツグリフロジンの心血管疾患リスク減少作用が報告されました。

2020/6/12-6/18、第80回アメリカ糖尿病学会学術集会にて、SGLT2阻害薬エルツグリフロジンの心血管疾患リスク減少作用が報告されました。エルツグリフロジンはアメリカで使用されているSGLT2阻害薬です。今回、エルツグリフロジンの心血管疾患抑制作用があるか調べるために、「VERTIS-CV」試験では、動脈硬化性心血管疾患の既往がある40歳以上の2型糖尿病、34カ国、531施設、8246例を対象に、エルツグリフロジン5mg群2752例、エルツグリフロジン15mg群2747例、プラセボ群2747例にランダムに割り付け、平均3.5年追跡した結果、心血管死、心筋梗塞、脳卒中の複合の主要評価項目について、エルツグリフロジン群は、プラセボ群と比べて、ハザード比0.97(95%CI 0.85-1.11、非劣性のP<0.01)でした。副次評価項目では、心不全入院の低下で有意差(HR 0.70、95%CI 0.54-0.90、優越性のP=0.006)を認めましたが、心血管死亡と心不全入院の複合、心血管死、腎複合アウトカムでは有意差を認めませんでした。先行研究として、「EMPA-REG OUTCOME」試験、「CANVAS」試験、「DECLARE-TIMI 58」試験では、それぞれエンパグリフロジン、カナグリフロジン、ダパグリフロジンの心血管疾患抑制効果を一貫して認めています。詳しくは日経メディカル(要会員登録)の記事をご覧ください。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t353/202006/566074.html
SGLT2阻害薬の心血管疾患抑制効果について一貫して抑制効果を認めることが明らかになりました。主要転帰で有意差はあるものの、減少効果は3%とそこまで大きくないこと、心不全入院で有意差はあるものの、腎アウトカム、心筋梗塞等の転帰改善で有意差は認めませんでした。患者背景、試験デザインの差の影響はあるので直接の比較は出来ませんが、同じSGLT2阻害薬でも薬剤による差はあるのかと感じました。


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