2020/7/22、非弁膜症性心房細動に対するWATCHMANによる左心耳閉鎖の有効性、安全性を2年間追跡した日本の研究「Efficacy and Safety of Left Atrial Appendage Closure With WATCHMAN in Japanese Nonvalvular Atrial Fibrillation Patients – Final 2-Year Follow-up Outcome Data From the SALUTE Trial」の要旨をまとめました。

2020/7/22、非弁膜症性心房細動に対するWATCHMANによる左心耳閉鎖の有効性、安全性を2年間追跡した日本の研究「Efficacy and Safety of Left Atrial Appendage Closure With WATCHMAN in Japanese Nonvalvular Atrial Fibrillation Patients – Final 2-Year Follow-up Outcome Data From the SALUTE Trial」の要旨をまとめました。「SALUTE」試験は日本、非弁膜症性心房細動(nonvalvular atrial fibrillation: NVAF)の脳卒中予防のための左心耳閉鎖(left atrial appendage closure: LAAC)デバイス「WATCHMAN」の有効性、安全性を確認した前向き多施設試験です。12項目の適応基準、WATCHMAN挿入術54例、10施設で追跡しました。挿入術後、フォローアップ外来は2年間行いました。ベースラインのCHA2DS2-VAScスコアは3.6(±1.6)、HAS-BLEDスコアは3.0(±1.1)でした。42項目の企画意図コホートは左心耳閉鎖デバイスの埋込後、深刻な合併症なく成功、事前設定成績目標を達成しました。左心耳閉鎖の有効率は埋込み後45日後から12ヶ月まで100%で、事前設定成績目標を達成しました。追跡期間中、心不全死亡1例、虚血性脳卒中3例、出血性脳卒中、全身性塞栓症の報告はありませんでした。全イベントはWATCHMANデバイス、手術と関連はないと独立臨床イベント委員会から判断されました。虚血性脳卒中3例はmRSスコア変化なく、非障害性(nondisabling)と分類されました。「SALUTE」試験の最終結果として、WATCHMAN左心耳閉鎖デバイスは有効かつ安全で、日本人の非弁膜症性心房細動で、生涯の抗凝固療法が至適ではないと判断された例の脳卒中リスク低減のための非薬物療法の代替選択肢となるだろうと論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32595176
WATCHMAN左心耳閉鎖デバイスの日本における2年成績です。非弁膜症性心房細動で抗凝固療法が使用出来ない場合に、カテーテルアブレーションによる根治を希望しない場合、選択肢の一つになります。お茶の水循環器内科でも適宜情報提供は行っています。メリットは抗凝固療法を中止可能である可能性があること、デメリットは日本で承認されてからまだ日が浅いことです。詳しくは主治医までご相談ください。


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