2020/9/17、自動体外式除細動器をドローンで輸送する取り組み「Drone Delivery of an Automated External Defibrillator」の要旨をまとめました。

2020/9/17、自動体外式除細動器をドローンで輸送する取り組みの論文「Drone Delivery of an Automated External Defibrillator」が発表されました。公共の場における院外心停止に対して、自動体外式除細動器のドローン輸送と、位置情報で一致させた自動体外式除細動器の地上(on-the-ground)検索と比較しました。ドローン輸送のスピードはいくつかの状況で地上輸送と比べて早い結果でした。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc1915956
米ノースカロライナ大学の研究です。院外心停止が起きた場合のシュミレーションで、その場に居合わせた人が近くのAEDを探して戻って来る場合と、位置情報から自動操縦のドローンでAEDを届ける場合と、AED到着までの時間を比較したところ、8分以内の到着率は人間74%であったのに対し、ドローン100%、5分以内の到着率は人間49%であったのに対し、ドローン71%と、ほとんど全ての場合でドローンのほうが早く到着したとのことです。大学キャンパス内のシュミレーションなので、実際の院外心停止の実用例ではありません。人間が走るよりもドローンが届けたほうが早いかも知れないという結果です。日経ビヨンドヘルスでも記事になっていました。
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/news/overseas/00026


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