2020/11/13-11/17、オンラインで開催中の「アメリカ心臓協会学術集会(AHA 2020)」にて、心筋ミオシン活性化薬「omecamtiv mecarbil」の第III相試験「GALACTIC-HF」の結果が発表されました。


2020/11/13-11/17、オンラインで開催中の「アメリカ心臓協会学術集会(AHA 2020)」にて、心筋ミオシン活性化薬「omecamtiv mecarbil」の第III相試験「GALACTIC-HF」の結果が発表されました。「GALACTIC-HF」試験は、左室駆出率の低下した慢性心不全を対象、心筋ミオシン活性化薬「omecamtiv mecarbil」の第III相試験です。omecamtiv mecarbilは心筋ミオシンとアクチンの結合性を高めることで、心筋の収縮力を増強、抗心不全作用を発揮することが期待されています。今回、心不全、心血管死亡の複合転帰は有意に減少(HR 0.92、95%CI 0.86-0.99、P=0.03)を認めたとのことです。日経メディカルでも記事になっていました。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202011/567868.html
肥大型心筋症に対してミオシン阻害薬が開発されている一方で、ミオシン活性化役が心不全に効果を発揮するというのは興味深いところです。拡張型心筋症は現在根本的な治療薬が存在しませんが、心筋収縮力増強作用が良い効果を発揮すると良いなあと希望的観測を感じました。


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