2020/10/12、不健康な食習慣の累積と肥満への影響を調べた日本の研究「Influence of the Accumulation of Unhealthy Eating Habits on Obesity in a General Japanese Population: The Hisayama Study」の要旨をまとめました。日本人一般集団において、不健康な食習慣の蓄積と肥満、中心性肥満の尤度の関係は十分にわかっていませんでした。40歳から74歳、地域コホート研究1906例、2014年の健康診断の参加者を対象に、直接対面問診を実施、不健康な食習慣について、間食(snacking)、早食い(eating quickly)、遅い夜食(eating late-evening meals)等の情報を収集しました。肥満はBMI 25以上と定義、中心性肥満は腹囲、男性90cm以上、女性80cm以上と定義しました。ロジスティック回帰解析にてオッズ比を算出しました。3項目の食習慣のうち1項目以上当てはまる場合は、1項目も当てはまらない場合と比べて、交絡因子調整後、肥満の尤度の有意な上昇を認めました。多変量調整後、肥満のオッズ比は不健康な食習慣の蓄積の数が多いほど線形に上昇(p for trend < 0.001)を認めました。中心性肥満に関しても同様の関係性を認めました。本所見から、各不健康な食習慣、複数の不健康な食習慣の蓄積を回避することは、肥満の尤度の減少にとって重要であることを示唆しています。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/10/3160
日本の久山町研究です。肥満に関連する食習慣として、間食、早食い、夜食の3項目が特定されたとのことです。まあ、そうだよねという印象ですが、エビデンスが確立したという報告です。
2020/10/12、不健康な食習慣の蓄積と肥満への影響を調べた日本の研究「Influence of the Accumulation of Unhealthy Eating Habits on Obesity in a General Japanese Population: The Hisayama Study」の要旨をまとめました。