2020/11/13、ゾタロリムス溶出性ステント留置、経皮的冠動脈形成術後、出血ハイリスクにおける1ヶ月間の抗血小板薬2剤併用療法について調べた研究「One-Month Dual Antiplatelet Therapy Following Percutaneous Coronary Intervention With Zotarolimus-Eluting Stents in High-Bleeding-Risk Patients」の要旨をまとめました。

2020/11/13、ゾタロリムス溶出性ステント留置、経皮的冠動脈形成術後、出血ハイリスクにおける1ヶ月間の抗血小板薬2剤併用療法について調べた研究「One-Month Dual Antiplatelet Therapy Following Percutaneous Coronary Intervention With Zotarolimus-Eluting Stents in High-Bleeding-Risk Patients」の要旨をまとめました。薬剤溶出性ステント留置後、出血ハイリスクにおいては、抗血小板薬2剤併用療法の短縮を治療ガイドラインでは推奨しているにも関わらず、推奨を指示するエビデンスは十分ではありませんでした。ゾタロリムス溶出性ステント留置、経皮的冠動脈形成術後、出血ハイリスクにおける1ヶ月間の抗血小板薬2剤併用療法の安全性、有効性を評価するために、「Resolute Onyx」薬剤溶出性ステント流儀、経皮的冠動脈形成術後、出血ハイリスクにおいて、1ヶ月間の抗血小板薬2剤併用療法の安全性、有効性を評価、前向き多施設、非無作為化試験「Onyx ONE Clear」を実施しました。主要解析は、「Onyx ONE US/Japan」試験、「Onyx ONE」無作為化対照試験における1ヶ月後の「Clear」例を対象に、1ヶ月間から1年間における心臓死亡、心筋梗塞としました。1ヶ月後の「Clear」とは、経皮的冠動脈形成術後1ヶ月における抗血小板薬2剤併用療法アドヒアランス、主要有害事象がないことと定義しました。「Onyx ONE US/Japan」試験752例、「Onyx ONE」無作為化対照試験1018例、1ヶ月後の登録基準1506例が満たしました。出血ハイリスク群の特徴として44.7%が複数の出血リスクを持っていました。2ヶ月後96.9%、1年後89.3%、抗血小板薬1剤療法でした。1ヶ月後から1年後まで、主要評価項目の発生率は7.0%でした。97.5%信頼区間の上限は8.4%で、9.7%の事前設定目標未満(P<0.001)でした。出血ハイリスク、1ヶ月後時点で抗血小板薬2剤併用療法中断前に事象のない例において、「Resolute Onyx」薬剤溶出性ステント留置後、経皮的冠動脈形成術後、抗血小板薬2剤併用療法の短縮の個別戦略1年間の安全性、有効性は良好でした。詳しくは論文をご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33167705
出血ハイリスク群における経皮的冠動脈形成術後抗血小板薬2剤併用療法の期間は、出血ハイリスク群においては1ヶ月間の短縮は安全に実施可能かも知れないとの報告です。

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