2021/1/19、朝食、昼食、夕食を抜くことと大学生の体重増加、過体重、肥満との関係について調べた研究「Associations of Skipping Breakfast, Lunch, and Dinner with Weight Gain and Overweight/Obesity in University Students: A Retrospective Cohort Study」の要旨をまとめました。

2021/1/19、朝食、昼食、夕食を抜くことと大学生の体重増加、過体重、肥満との関係について調べた研究「Associations of Skipping Breakfast, Lunch, and Dinner with Weight Gain and Overweight/Obesity in University Students: A Retrospective Cohort Study」の要旨をまとめました。複数の研究から、朝食を抜くこと(skipping breakfast)は体重増加のリスク因子であることが特定されていますが、昼食、夕食と体重増加への臨床的影響は十分にわかっていませんでした。日本の国立大学の大学生、男性17573例、女性8860例、後ろ向きコホート研究を実施、朝食、昼食、夕食の頻度と10%以上の体重増加、BMI 25以上の過体重、肥満の関係に関して、健診データを使用して評価しました。観察期間3.0年、10%以上の体重増加は男性1890例(10.8%)、女性1518例(17.1%)に認めました。多変量調整後ポアソン回帰モデルの結果、夕食を抜くこと(skipping dinner)は男女とも体重増加の有意な予測因子(skipping ≥ occasionally vs. eating every day, adjusted incidence rate ratios, 1.45 (95% confidence interval: 1.04-2.01) and 1.67 (1.33-2.09) in male and female students, respectively)であることを特定しましたが、一方で朝食、昼食を抜くことはそうではありませんでした。同様に、夕食を抜くことは男女とも過体重(1.74 (1.07-2.84))、肥満(1.68 (1.02-2.78))と関連をしていましたが、朝食、昼食はそうではありませんでした。結論、夕食を抜くことは大学生において体重増加、過体重、肥満の予測因子でした。詳しくは論文をご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33477859
朝食を抜くことは良くないと言われることが多いのですが、そうではなく、夕食を抜くことが体重増加と関連していたという日本の研究です。夕食は食べないほうが痩せるのではないかという気がしていたのですが、意外です。大学生以外の年代はどうか知りたいところです。

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