11/14は世界糖尿病デーです。

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世界糖尿病デー→http://www.wddj.jp

11月14日は世界糖尿病デーと言って、糖尿病の予防、治療のための啓発のためのキャンペーンが世界各地で同時開催されます。糖尿病の重症化予防のためには早期発見、早期治療が重要です。日本の糖尿病実態調査によると日本国内には1000万人近くの「糖尿病が強く疑われる人」が存在し、「糖尿病の可能性を否定できない人」「糖尿病予備群」「糖尿病発症の前段階として知られる耐糖能異常」も加えると、約2000万人以上の糖尿病患者及び糖尿病予備群がいると推定されています。健診等で今まで糖尿病と指摘されたことのある人の中で、「適切な治療を受けていない」人の割合は男女ともに約6割が未受診または治療中断と報告されており、実に半数以上の糖尿病患者さんが適切な治療を受けていないというのが現状です。糖尿病は自覚症状が乏しいことから、糖尿病と言われても受診をしなかったり、通院を開始しても途中で辞めてしまったり、治療を継続する動機が薄くなりがちな気持ちはわかりますが、適切な治療せずに糖尿病を放置すると、網膜症、腎症、神経症などの糖尿病合併症があり、一度失った視力、腎機能、神経の機能はいずれも元に戻らないため、第一に糖尿病を悪化させないこと、放置しないこと、予防が最も重要です。糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法であり、糖尿病の初期で軽度であればいきなり投薬とはならないことも少なくありません。その場合は、三ヶ月に一回ほどのペースで血糖値やHbA1cという血糖の状態をチェックしていきます。食事療法と運動療法だけでもあっても、HbA1cがしっかり目標値に達成、維持されていれば何の問題ありません。一番いけないのは、全くチェックせず、放置してしまうこと、です。実際、糖尿病網膜症で視力を失ってしまった患者さん、糖尿病腎症で人工透析となってしまった患者さん、糖尿病神経症で下肢切断となってしまった患者さん、糖尿病合併症が起こる前に適切な治療をしなかったこと、自分は大丈夫だそうと放置してしまっていたこと、をほぼ必ず後悔されます。糖尿病合併症予防において一番大事なことは血糖コントロール、HbA1cをしっかり目標値で維持することです。当院における糖尿病診療の方針をまとめましたのでご覧ください。

糖尿病→http://ochanai.com/diabetesmellitis

11月14日はインスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日だそうです。ちなみに本日11月11日はポッキーの日です。

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