2021/3/26-3/28、横浜及びオンラインにて開催された「第85回日本循環器学会学術集会」にて、胸部エックス線画像から深層学習にて肺動脈楔入圧を予測精度を検証した研究の結果が発表されました。

2021/3/26-3/28、横浜及びオンラインにて開催された「第85回日本循環器学会学術集会」にて、胸部エックス線画像から深層学習にて肺動脈楔入圧を予測精度を検証した研究の結果が発表されました。1013例を対象、心不全の基準として右心カテーテル検査にて肺動脈楔入圧(PAWP)18mmHg以上とし、トレーニングコホート898例から「Xp-DLモデル」を開発、検証コホート115例にて精度を評価、結果、心不全の予測精度は、Xp-DLモデル(AUC 0.77、95%CI 0.68-0.84)、心胸比(0.66、0.56-0.74)、BNP(0.77、0.68-0.85)、心エコー(0.70、0.60-0.78)でした。メディカルトリビューンにて記事になっていました。
https://medical-tribune.co.jp/news/2021/0419536087
診断精度はAUC 0.77と高い精度でした。BNP 0.77、心エコー 0.70、心胸比 0.66も悪くないという印象です。心不全を疑った場合に、胸部エックス線だけ撮影して心エコーをしない、BNPを取らないということはあり得ないので、いずれかの方法または組み合わせで心不全を診断していけば良いのではないかと感じました。

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