2021/4/21、プライマリケアクリニックにおける心房細動のスクリーニングについて調べたアメリカの研究「Screening for Atrial Fibrillation in American Indian Adults in a Tribal Primary Care Clinic」の結果が発表されました。

2021/4/21、プライマリケアクリニックにおける心房細動のスクリーニングについて調べたアメリカの研究「Screening for Atrial Fibrillation in American Indian Adults in a Tribal Primary Care Clinic」の結果が発表されました。携帯型単電極心電図による心房細動スクリーニングはクリニックで実現可能、従来治療と比べて多くの心房細動を検出、抗凝固療法の開始とつながりました。アメリカインデアンにおいて心房細動の若年の発症は早期の心房細動スクリーニングにおいて有益性が得られるだろうと論文ではまとめています。
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/JAHA.120.020069
平均年齢61.5歳、女性62%、全1019例を対象に心房細動スクリーニング、新規の心房細動はスクリーニング群1019例中15例(1.5%)、非スクリーニング群1267例中4例(0.3%)に認め、有意差(mean difference, 1.2%; 95% CI, 0.3%–2.2%, P=0.002)を認めました。15例の新規に心房細動を検出された例は65歳未満でした。日経メディカルでも記事になっていました。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/circ/202105/570218.html
無症状例に対する心房細動のスクリーニングの有用性を支持する報告です。特に近年は家庭用の携帯型心電図やアップルウォッチ等のウエアラブル心電計が市販で手に入る時代ですので、積極的な心房細動のスクリーニングは良いことだと感じています。

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