2021/5/25、心血管疾患、リスク因子、入院前のスタチン投与とCOVID-19重症度の関係について調べた研究「Association Between Statin Use Prior to Admission and Lower Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Severity in Patients With Cardiovascular Disease or Risk Factors」の結果が発表されました。心血管疾患、心血管危険因子はCOVID-19重症化の危険因子であることが報告されています。日本、「CLAVIS-COVID」データベース1518例から心血管危険因子を持つ693例を抽出、平均年齢68歳、女性35%でした。入院時31%スタチン投与報告、スタチン投与は、糖尿病等の併存疾患の有無に関わらず、体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation: ECMO)導入(1.4% vs. 4.6%, odds ratio [OR]: 0.295, P=0.037)、敗血症性ショック(1.4% vs. 6.5%, OR: 0.205, P=0.004)の低い発生率を認めました。本研究からスタチン投与はCOVID-19に対して有益である可能性が示唆されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33952833
スタチン投与あり群でECMO導入70.5%、敗血症性ショック79.5%減少したいたとの日本の報告です。スタチン自体の効果なのか、スタチン投与だけでここまで感染症の重症化予防に有効とは考えにくいので、スタチン投与を含むかかりつけ医の日常的な健康管理等の間接的影響なのか、気になります。
2021/5/25、心血管疾患、危険因子、入院前のスタチン投与とCOVID-19重症度の関係について調べた研究「Association Between Statin Use Prior to Admission and Lower Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Severity in Patients With Cardiovascular Disease or Risk Factors」の結果が発表されました。