2021/6/23、駆出率の保たれた心不全の冠動脈疾患、冠微小血管障害の有病率について調べた研究「Prevalence of Coronary Artery Disease and Coronary Microvascular Dysfunction in Patients With Heart Failure With Preserved Ejection Fraction」の結果が発表されました。

2021/6/23、駆出率の保たれた心不全の冠動脈疾患、冠微小血管障害の有病率について調べた研究「Prevalence of Coronary Artery Disease and Coronary Microvascular Dysfunction in Patients With Heart Failure With Preserved Ejection Fraction」の結果が発表されました。
https://jamanetwork.com/journals/jamacardiology/article-abstract/2781078
本コホート研究において、駆出率の保たれた心不全の91%は心外膜側冠動脈疾患、冠微小血管障害、または両方のエビデンスを認めました。非閉塞性冠動脈疾患のうち81%に冠微小血管障害を認めました。閉塞性心外膜側冠動脈疾患、冠微小血管障害は駆出率の保たれた心不全入院例において高頻度ですが、しばしば認識されておらず、治療ターゲットとなる可能性があります。イギリス、駆出率の保たれた心不全106例(平均年齢72歳、女性50%)に対して、冠動脈カテーテル検査、ガイドワイヤーによる冠微小血管機能検査、アセチルコリン負荷による冠血管反応性検査、心臓MRIによるアデノシン負荷心筋血流MRI、ガドリニウム遅延造影、造影前後T1マッピングにて微小循環障害について詳しく調べたところ、なんと81%に冠微小血管障害との報告です。駆出率の保たれた心不全の原因究明、冠拡張役への反応等、治療方針に新たな治療アプローチとなる可能性があります。メディカルトリビューンでも記事になっていました。
https://medical-tribune.co.jp/news/2021/0712537211

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