「医者から「肺に白い影が見える」と言われてCT検査を受けた結果」→http://rocketnews24.com/2017/07/31/934395
ロケットニュースの医療系記事に執筆協力しました。本日記事公開となりました。大量かつ長年の喫煙歴がある患者さんは積極的に胸部CTの撮影を検討しています。なぜなら、喫煙は肺癌の明らかなリスク因子であるものの、様子を見よう、きっと自分は心配ないだろう、などと放置しているうちに、肺癌の発見が遅れ、ステージが進行してしまったという例を多くの肺癌患者さんが経験しているからです。また、喫煙は心筋梗塞、狭心症、脳梗塞など、心血管疾患の明らかなリスク因子でもあります。今回は咳の原因は結果的に、軽度の急性副鼻腔炎で、その後すぐに軽快していますが、検査をした時点で肺に異常がなかったというのも重要な情報です。日本では禁煙は禁煙外来によって治療可能な時代になりました。
禁煙を奨める、禁煙のメリットを伝える、ということを通じて、禁煙のきっかけ、喫煙による健康被害を少しでも減らしていければと思います。医療情報として正しさを損なわない範囲で、ロケットニュースのようなメディアを通して、普段ほとんど医療情報など読まないという方にこそ様々な手段で正しい医療情報を届けていくことも、一つ臨床医の大切な使命ではないかと考えています。上記リンクからご覧ください。