安定冠動脈疾患、心房細動、血行再建の有無、抗血栓療法について調べた研究「Antithrombotic therapy for stable coronary artery disease and atrial fibrillation in patients with and without revascularisation: the AFIRE trial」の結果が発表されました。

安定冠動脈疾患、心房細動、血行再建の有無、抗血栓療法について調べた研究「Antithrombotic therapy for stable coronary artery disease and atrial fibrillation in patients with and without revascularisation: the AFIRE trial」の結果が発表されました。
「AFIRE 試験」(The Atrial Fibrillation and Ischemic Events with Rivaroxaban in Patients with Stable Coronary Artery Disease trial)は、心房細動、安定冠動脈疾患において、リバーロキサバン単剤療法は、リバーロキサバンと抗血小板薬1剤の併用療法と比較して、有効性評価項目にて非劣性、安全性評価項目にて優越性を認めました。「AFIRE 試験」の結果は過去の血行再建の既往の有無に影響を受けるか、事後解析を実施しました。2215例のうち、1697例(76.6%)は過去に血行再建の既往あり、518例(23.4%)は過去に血行再建の既往なしでした。有効性の主要評価項目は脳卒中、全身性塞栓症、心筋梗塞、血行再建を要する不安定狭心症、全死亡の複合、安全性の主要評価項目は大出血としました。血行再建の既往ありの1697例において、有効性、安全性の主要評価項目は、単剤療法は併用療法と比較して優越性(efficacy: hazard ratio [HR] 0.62, 95% confidence interval [CI]: 0.45-0.85; p=0.003; safety: HR 0.62, 95% CI: 0.39-0.98; p=0.042)を認めました。血行再建の既往なしの518例において、主要評価項目において有意差を認めません(efficacy: HR 1.19, 95% CI: 0.67-2.12; p=0.554; safety: HR 0.47, 95% CI: 0.18-1.26; p=0.134)でした。有効性の主要評価項目において両方の治療間に線形相互関係を認めません(p=0.055)でした。出血における単剤療法の有効性の有益性は過去の血行再建の既往なしにおいて有意(HR 0.59, 95% CI: 0.38-0.93; p=0.022)でした。過去に血行再建の既往あり、血栓症高リスクにおいて、リバーロキサバン単剤療法は併用療法と比較して有効性、安全性の評価項目は良好でした。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38562065/

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