循環器の専門誌「Heart View」2018年6月号に当院院長開発の心房細動検出アプリ「ハートリズム」を取り上げていただきました。
循環器の専門誌「Heart View」2018年6月号に当院院長開発の心房細動検出アプリ「ハートリズム」を取り上げていただきました。
→http://www.medicalview.co.jp/catalog/MAGA17541-18-06-0.html
→http://amzn.asia/0wyQDOy
今月号は心房細動カテーテルアブレーション治療の特集で、巻頭の東京慈恵会医科大学循環器内科の山根禎一先生ご執筆の記事の中で、心房細動の早期発見の重要性、早期発見のツールの一つとして、当院院長開発のアプリ「ハートリズム」を取り上げていただきました。私が初期臨床研修医の頃、救急の現場で心原性脳塞栓症を起こして運ばれて来る心房細動患者を目の当たりにし、なんとか心原性脳塞栓症を起こす前に心房細動を発見出来ないか、心房細動の早期発見の必要性を強く感じ、作ったアプリです。スマートフォンのアプリケーションによる脈波の記録というアプローチは当時日本で前例がなく、心原性脳塞栓症の一次予防、心房細動の早期発見ツールとして、少々注目を浴びました。医療機関外でも一般に広く使ってほしいという想いから診断のための医療機器ではなく、アプリはあくまで脈派の記録のみで心電図波形そのものではないため、正確な確定診断のためには心電図、ホルター心電図等の検査が必要であり、医療機関の受診が必要です。心房細動の中にはほとんど自覚症状がない場合もあり、受診のきっかけ、検査のきっかけとして、少しでも役に立てばいいなという想いです。実際に、アプリがきっかけで心房細動が見付かり、心原性脳塞栓症を発症する前に適切な対処を開始出来た例もあります。心房細動検出アプリ「ハートリズム」について詳しくは下記ページをご覧ください。
・心房細動検出アプリ「ハートリズム」→https://ochanomizunaika.com/heartrhythm
「その心房細動、治しますか?付き合いますか?」→http://amzn.asia/2714GB7
山根先生が一般向けに書かれた、「その心房細動、治しますか?付き合いますか?」という本があり、心房細動とはどういう病気か?なぜ治療しなくてはいけないのか?治療法にはどのような選択肢があるのか?特に近年急速に発展しているカテーテルアブレーション治療について、わかりやすくまとめられた良書があります。心房細動と言われている方、カテーテルアブレーション治療を受けようか悩まれている方は、ぜひご参考ください。心房細動について詳しくは以前まとめた下記ページも合わせてご覧ください。
・心房細動→http://ochanai.com/atrialfibrillation
・心原性脳塞栓症→http://ochanai.com/cardiogeniccerebralembolism
【お茶の水循環器内科になりました】
医療法人社団お茶会お茶の水循環器内科院長の五十嵐健祐と申します。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、医療法人化に伴い、循環器専門の医療機関として生まれ変わりました。我々の使命は「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」です。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、防ぐためには血管を守ることが重要です。血管を守るためには、具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続が大切です。一方で、現代人の生活スタイルとして、平日の日中に仕事や用事があることは普通のことであり、仕事をしながらの治療継続には大きな負担が伴います。我々はこのミスマッチを解決するために、夜間も土日も診療をオープンにし、心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続を行っています。しかしながら残念なことに、土日や夜間に診療をしていると、我々の理念とは無関係に、ただ夜も空いているから、ただ土日もやっているから、ただ便利だからという理由だけで患者さんが殺到し過ぎてしまい、2018年冬、一時期は診療体制の維持が困難な事態に陥ってしまいました。
2018年春、ゼロベースで、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもとに全ての診療体制の見直しを行いました。結果、循環器専門という選択と集中の意思決定に至り、2018年春に医療法人化に伴い、「お茶の水循環器内科」として生まれ変わりました。今後とも夜間も土日も診療をオープンにし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続を実現していくことで、心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。詳しくは上記ページに医療法人社団お茶会のミッションをまとめましたのでご覧ください。新しく生まれ変わったお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、医療法人社団お茶会理事長五十嵐健祐
【具体的な診療範囲】当院は循環器専門の医療機関です。循環器とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は脳神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、どちらも血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。
【当院で対応していないもの】(2018/4/1更新)
2018/4/1以降、当院で対応していないものを具体的にまとめました。定期的に見直しを行っていますので、ご来院の前には必ずご確認ください。ご来院いただいても受付にて適切な診療科のご紹介の対応となることを予めご了承ください。下記に具体的にまとめましたので、診療科探しの際にご参考ください。
東京都の医療機関探しは、東京都医療機関案内ひまわり(☎ 03-5272-0303)をご活用ください。幸い、首都圏には夜間や土日も診療しているクリニックは当院以外にも最近少しづつ増えて来ています。随時紹介状の発行も行っていますのでお気軽にご相談ください。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。