中山祐次郎医師の「医者の本音」という本が医師とのコミュニケーションのヒントが豊富でオススメです。
中山祐次郎医師の「医者の本音」という本が医師とのコミュニケーションのヒントが豊富でオススメです。中山裕次郎先生の書籍「医師の本音」が出版されました。クラウドファンディングで出版資金や執筆内容を募ったりなど話題の一冊です。
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私もクラウドファンディングで購入した一冊が先日届き、読み終えましたが、概ね80%以上、同じ医師として同意出来る内容でした。具体的には、風邪という診断の難しさ、厳密に大丈夫ということの保証のためには無限の検査が必要になってしまうこと、現実的にどこかで納得する必要があること、経過観察をする理由、医師が知りたい情報、医者が困る患者さんとはどのような患者さんか、時間外受診の使い方、病院ランキング本や口コミサイトは信頼出来るのか、医師にどこまで希望を伝えていいか、逆にどこから希望を要求するべきではないか、などなど、なかなか直接は聞きにくいこと、医師として本音を言いにくいこと、書きにくいことも含めて、包み隠さずにまとまっています。確かに、医師が普段どんなことを考えているのかポイントを知っておくことは医師とのコミュニケーションをよりよくするために重要だと思います。医療機関の掛かり方や医師とのコミュニケーションの仕方についてはある程度の共通の認識やポイントがあり、これを単純に知っていないことで損をしてしまうのはお互いに勿体無いことで、事前にポイントを知っておくことで医師とのコミュニケーションの多くは円滑になると思います。そのような意味で有用な一冊だと思います。言いにくいこと、書きにくいことも、医師を代表して書いてくださった中山裕次郎先生に感謝です。院内に一冊置いて置きますので、ご自由にご覧ください。
お茶の水循環器内科院長の五十嵐健祐と申します。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、医療法人化に伴い、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関に生まれ変わりました。
我々の使命は「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」です。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、血管を守ることで予防が可能です。血管を守るとは、具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続をすることです。そのために、循環器専門の医療機関として特化し、夜間も土日も診療をオープンにし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続、循環器疾患の一次予防、二次予防のために診療を行っています。心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。新しく生まれ変わったお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐
【具体的な診療範囲】
当院は循環器専門の医療機関です。循環器とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は脳神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、どちらも血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。