2018/9/26(水)の上毛新聞にお茶の水循環器内科院長の五十嵐の執筆記事が掲載されました。昨年からお茶の水循環器内科院長の五十嵐が執筆を勤めている上毛新聞の「視点オピニオン21」というコーナーです。
今回は、禁煙治療の新しい選択肢として禁煙治療アプリを紹介しました。今年6月東京都の受動喫煙防止条例が可決、さらに今年7月には受動喫煙防止法が可決、遅れていると批判されていた日本の受動喫煙対策も少しつづ前進しています。喫煙が健康によくないということを知らないという人はもはや少ないかと思いますが、わかっていても煙草を辞められない理由は煙草に含まれるニコチンに強い依存性があるからです。近年普及して来た加熱式煙草にも同様にニコチンが含まれています。医学的にはニコチン依存症として2006年から禁煙外来の治療の対象になっています。禁煙外来とは、禁煙補助薬「チャンピックス」を使いながら、全12週間、計5回の通院で禁煙成功を目指すプログラムで、ちゃんと治療継続した場合の禁煙成功率は80%以上と言われています。問題は、5回の通院の日以外は、原則患者一人で禁煙治療を継続する孤独な治療であることです。この医療者の眼が届かない期間を「治療空白」と呼び、ここをアプリで解決出来ないかという取り組みが始まっています。「CureApp禁煙」というアプリが現在治験中です。アプリが医療機器になるというと驚くかも知れないですが、薬であろうと機械であろうと一定の医学的効果が認められるのであればそれは有効な治療手段です。日本でも2014年からプログラム単体で医療機器として薬事承認を認められる制度が出来ました。特にスマートフォンは日常生活で最も身近な電子機器で、生活習慣や行動変容がキーとなる疾患の治療継続に相性が良いと言えます。近い将来、アプリが処方される時代も遠くないでしょう。詳しくはキュア・アップまたは上毛新聞のページをご覧ください。
株式会社キュア・アップ→https://cureapp.co.jp
上毛新聞「視点オピニオン21」→https://www.jomo-news.co.jp/feature/shiten
お茶の水循環器内科院長の五十嵐が教員を務めるデジタルハリウッド大学院デジタルヘルスラボでは、医薬品や医療機器と行った既存の医療の手段では解決が十分に出来なかったヘルスケアの課題に対してデジタルやコミュニケーションを武器にデジタルヘルスという第三のアプローチで様々な取り組みを行っています。2018/12/23には第2回デジタルヘルス学会学術大会を開催します。詳しくはデジタルヘルスラボのページをご覧ください。
デジタルヘルスラボ→https://digitalhealthlab.tokyo
【具体的な診療範囲】