2018/4/24(火)、日常的な乾式サウナ浴の臨床効果に関する系統レビュー「Clinical Effects of Regular Dry Sauna Bathing: A Systematic Review」の結果をまとめました。

2018/4/24(火)、日常的な乾式サウナ浴の臨床効果に関する系統レビュー「Clinical Effects of Regular Dry Sauna Bathing: A Systematic Review」の結果をまとめました。サウナ浴の健康上のベネフィットはしばしば主張されていますが、医学的エビデンスは十分に確立はしていません。この論文の目的は、人間の健康に対する乾式サウナ(dry sauna)の介入を繰り返した際の効果についての研究を系統レビューすることです。2000年まで、人間に対して日常的な乾式サウナ浴の健康効果について報告した研究を医療データベースから収集しました。バイアスリスクについてはCochrane Collaborationのガイドラインに従いました。結果、合計3855例の参加者を含む40の臨床試験が選択基準を満たしました。13の研究が無作為化比較対照試験で、ほとんどの研究は40例未満の小規模なものでした。報告された転帰の測定に関して健康上のベネフィット効果を報告するほとんどの研究で不均質でした。10例の研究で、男性の精子形成が低下したが、サウナ活動を中止したところ可逆的であったことが実証されたという有害健康転帰を報告していました。日常的な乾式サウナ浴は健康にベネフィットがある可能性がありますが、有害事象の頻度や範囲も含む、高い質のデータが必要です。ターゲットとする健康効果、ベネフィットがあると考えられる特異的な臨床集団に応じて、至適な頻度、サウナ欲のタイプごとの期間などを明らかにするためにはさらなる研究が求められます。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5941775

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