2020/4/1(水)、n-3脂肪酸と心血管疾患の関係について追跡した研究「Marine n-3 fatty acids and CVD: new insights from recent follow-up studies and clinical supplementation trials」の結果をまとめました。n-3系多価不飽和脂肪酸(polyunsaturated fatty acid: PUFA)は動脈硬化に対して抑制的に作用し、血管疾患を減らすベネフィットがあるのではないかと期待されていますが、エビデンスについては議論の余地がありました。そこで、n-3系多価不飽和脂肪酸と動脈硬化性心血管疾患リスクの関係を調べるために無作為化臨床試験を行いました。魚油(fish oil)サプリメントは心血管疾患の予防に対して中程度のベネフィットがあると言われています。大規模臨床試験「REDUCE-IT」の結果、心血管疾患の既往があり、軽度の高中性脂肪血症(hypertriglyceridaemia)を認める場合、高用量で高純度のエイコサペンタエン酸エチル(high dose of purified EPA ethyl ester)を4.9年間続けた場合、心血管疾患リスクを著しく有意な減少を認めました。心血管疾患の予防のために、魚、特に脂肪の多い魚(fatty fish)の摂取は推奨され、高中性脂肪血症を持つ魚油(fish oil)サプリメントは有効な手段になるだろうと論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
→https://www.cambridge.org/core/journals/proceedings-of-the-nutrition-society/article/marine-n3-fatty-acids-and-cvd-new-insights-from-recent-followup-studies-and-clinical-supplementation-trials/F2245F253D9B5BB44360717A975B461E
魚油(fish oil)の心血管疾患予防の有効性を確認したという研究結果です。魚を食べるのもよし、魚油のサプリメントを摂るのもよし、生活習慣として継続することが大事という内容です。
2020/4/1(水)、n-3脂肪酸と心血管疾患の関係について追跡した研究「Marine n-3 fatty acids and CVD: new insights from recent follow-up studies and clinical supplementation trials」の結果をまとめました。