2003年、健康成人男性のサウナ誘発性脱水モデルにおいて水分と電解質補給の有効性を「OS-1」と市販のミネラルウォーターと比較した研究「Effectiveness of OS-1 for Water and Electrolyte Supplementation in Healthy Adult Men with Sauna-Induced Dehydration Controlled Study Using Commercially Available Mineral Water as a Control Solution」の要旨についてまとめました。「OS-1」は経口補水療法（oral rehydration therapy：ORT）の原理に基づき、経口補水ソリューションです。ナトリウム 50mEq/L、カリウム 20mEq/L、クロール 50mEq/L、グルコース1.8%を含んでいます。今回の研究では、水分と電解質補給のためのOS-1の効果を、健康成人男性のサウナ誘発性脱水（Sauna-Induced Dehydration）モデルにて検証、市販のミネラルウォーターを対照群としました。12例の健康男性が試験に参加、10分間のドライサウナを3セット、30分後、OS-1群、ミネラルウォーター群に割り振り、サウナにおける水分喪失量を体重の減少に基づいて計算、水分量を摂取、クロスオーバーデザインにて試験を実施しました。体重変化、血清及び尿中電解質濃度、血算、生化の値を、水分摂取から4時間後に測定しました。サウナ3セット後の体重減少の平均値は1.15kgでした。水分摂取から4時間後の1時間累計尿量はOS-1群でミネラルウォーター群と比べて有意に低値でした。結果として、体重はOS-1群でミネラルウォーター群と比べて有意に高値でした。血清及び尿中電解質濃度、浸透圧によると、値は減少したものの、減少幅はOS-1群でミネラルウォーター群と比べて低値でした。OS-1群の電解質バランスは良好でしたが、ミネラルウォーター群の電解質バランスは悪化しました。累計尿量はミネラルウォーター群で増加、血液浸透圧、血清電解質濃度が低下した後、血清抗利尿ホルモンが上昇した影響ではないかと考えられます。一方で、血液浸透圧、血清電解質濃度はOS-1群で比較的良好に維持され、累計尿量はミネラルウォーター群と比べて低値、結果として体重の良好な維持となりました。今回の研究から、OS-1はミネラルウォーターよりも、健康成人男性のサウナ誘発性脱水において、水分と電解質補給において優れていると論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.os-1.jp/products/pdf/06/index.pdf
大塚製薬の経口補水液「OS-1」の有効性に関する論文です。水よりも経口補水液のほうが水分、電解質の吸収がより良いという報告です。暇だったので訳してみました。
https://www.os-1.jp/products/evidence/06/overview
2003年、健康成人男性のサウナ誘発性脱水モデルにおいて水分と電解質補給の有効性を「OS-1」と市販のミネラルウォーターと比較した研究「Effectiveness of OS-1 for Water and Electrolyte Supplementation in Healthy Adult Men with Sauna-Induced Dehydration Controlled Study Using Commercially Available Mineral Water as a Control Solution」の要旨についてまとめました。