2020/9/21-9/25、オンラインで開催された「第56回ヨーロッパ糖尿病学会」にて2型糖尿病に対する温浴の影響について調べた日本の研究の結果が発表されました。

2020/9/21-9/25、オンラインで開催された「第56回ヨーロッパ糖尿病学会」にて2型糖尿病に対する温浴の影響について調べた日本の研究の結果が発表されました。2型糖尿病に対して温浴の影響について、2018年から2019年まで、国立国際医療研究センター国府台病院、2型糖尿病1297例、男性713例、平均年齢66.9再、平均BMI 25.8、平均HbA1c 7.17%、週あたりの平均温浴頻度は4.2回、平均温浴時間は16分、入浴頻度に応じて、週4回以上群、週1回以上4回未満群、週1回未満群に分類、アンケート問診による温浴習慣との関係を解析しました。結果、温浴頻度が週4回以上群、週1回以上4回未満群、週1回未満群とHbA1c値(7.10%、7.20%、7.36、P=0.012)、体重(66.2kg、67.1kg、70.0kg、P=0.026)、BMI(25.5、26.0、26.7、P=0.025)、腹囲(92cm、94cm、101cm、P=0.012)、拡張期血圧(73mmHg、75mmHg、77mmHg、P=0.001)と有意差を認めました。年齢、性別、BMI、経口血糖降下薬、インスリンの使用の有無を調整後も温浴頻度とHbA1c値は関連を認めました。日経メディカルの記事になっています。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t353/202009/567298.html
温浴の頻度が多いほど血糖コントロールに良い影響を与えるという日本の研究です。温浴行為自体によるカロリー消費の結果なのか、温浴後の血流改善、他の交絡因子の影響なのかわかりませんが、お風呂に入ったほうが良さそうという報告です。日本ならではの研究でいいですね。


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