2020/9/4、SARS-CoV-2に対する222nmの紫外線の有効性についての研究「Effectiveness of 222-nm ultraviolet light on disinfecting SARS-CoV-2 surface contamination」の要旨をまとめました。

2020/9/4、SARS-CoV-2に対する222nmの紫外線の有効性についての研究「Effectiveness of 222-nm ultraviolet light on disinfecting SARS-CoV-2 surface contamination」の要旨をまとめました。COVID-19(coronavirus disease 2019)を引き起こすSARS-CoV-2(Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)、世界中で深刻な驚異です。SARS-COV-2の表面汚染の消毒は感染拡大防止の助けとなる可能性があります。SARS-CoV-2の表面汚染の消毒に対して222nmのUVCの紫外線の試験管内における有効性を評価するために、50%組織培養感染量(50% tissue culture infectious dose: TCID50)10秒から300秒まで、222nmの紫外線を0.1mW/cm2照射後のSARS-CoV-2力価を評価しました。さらに、同じ条件で定量的逆転写ポリメラーゼ連鎖反応を用いて、SARS-CoV-2 RNAを定量化しました。結果、222nm紫外線、1mJ/cm2、3mJ/cm2、0.1mW/cm2、10秒間、30秒間の照射の結果、50%組織培養感染量の試料のSARS-CoV-2の感染価をそれぞれ、88.5%、99.7%減少を認めました。対照的に、SARS-COV-2 RNSのコピー数はUVCの5分間の照射後においても変化しませんでした。SARS-CoV-2汚染の試験管内の環境で、222nmの紫外線の照射の有効性を示しました。SARS-CoV-2感染の可能性、現実世界の表面汚染を減らすために、222nmの紫外線照射の有効性と安全性を評価するためにはさらなる研究が必要です。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.ajicjournal.org/article/S0196-6553(20)30809-9/fulltext
222nmの紫外線の照射のSARS-CoV-2の不活化への有効性について、10秒間の照射で888.5%、30秒間の照射で99.7%感染価が減少したとの報告です。人体への安全性はこれから検討とのことですが、物や環境への消毒手段として良いのではないでしょうか。ウイルスと言っても相手はタンパク質や核酸の塊でしかないので、熱や紫外線で不活化出来ることは驚くことではありません。ウシオ電機のホームページでもプレスリリースが出ていました。
https://www.ushio.co.jp/jp/news/1002/2020-2020/500671.html


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