2021/2/23、2型糖尿病、GLP-1受容体刺激薬治療に、SGLT2阻害薬またはSU薬追加後、心血管転帰リスクについて調べた研究「Risk of Cardiovascular Outcomes in Patients With Type 2 Diabetes After Addition of SGLT2 Inhibitors Versus Sulfonylureas to Baseline GLP-1RA Therapy」の結果が発表されました。

残存交絡因子のリスクは完全には除外出来ませんでした。各クラスの薬剤は異なる影響を及ぼしている可能性があります。糖尿病、すでにGLP-1受容体刺激薬投与を受けている例を対象にした本大規模リアルワールドコホート研究、SGLT2阻害薬の追加はSU薬の追加と比べて、大きな心血管ベネフィットがある可能性があります。心血管リスク減少の影響の大きさはSGLT2阻害薬またはプラセボの試験結果の心血管転帰のベネフィットと同等で、ベースラインのGLP-1受容体刺激薬の投与の影響はそれほどではありませんでした。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33302723
SGLT2阻害薬のベネフィットは、GLP-1受容体刺激薬の有無に関わらずに認めるとの報告です。どちらも新薬なので薬価がややネックです。

PAGETOP