2021/8/27-8/30、オンラインで開催された「ヨーロッパ心臓病学会会議」にて、急性心筋梗塞後のインフルワクチン接種の有効性について調べた研究「IAMI」試験の結果が発表されました。2016年10月-2020年2月、4回のインフルエンザシーズン、8カ国30施設、経皮的冠動脈形成術または冠動脈バイパス術の血行再建2571例を対象に、血行再建後72時間以内にインフルエンザワクチンを接種する群1272例、対照群1260例、12ヶ月以内の全死亡、心筋梗塞、ステント血栓症の複合の主要評価項目、ワクチン群5.2%(67例)、プラセボ群7.2%(91例)、28%有意に低下(HR 0.72、95%CI 0.52~0.99、P=0.040)を認めました。注射部位疼痛、発赤、腫脹等はインフルエンザワクチン接種群で増加(いずれもP<0.0001)を認めました。
https://medical-tribune.co.jp/news/2021/0906538296
心血管疾患既往者はインフルエンザ感染と死亡リスクの関連があることが知られています。「IAMI」試験ではインフルエンザワクチンで死亡は減るか調べたところ、全死亡の41%減少(HR 0.59、95%CI 0.39~0.89、P=0.010)も認めたとのことです。インフルエンザワクチン、恐るべしですね。
2021/8/27-8/30、オンラインで開催された「ヨーロッパ心臓病学会会議」にて、急性心筋梗塞後のインフルワクチン接種の有効性について調べた研究「IAMI」試験の結果が発表されました。