日本糖尿病学会「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」の要旨をまとめました。
2022/9/5、日本糖尿病学会「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」が発表されました。
http://www.fa.kyorin.co.jp/jds/uploads/65_419.pdf
今まで薬物療法の使い分けについては「個々の病態に応じて」とのみの記載だったので一歩前進です。
具体的には、肥満例に対しては、メトホルミン、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬あたりが推奨されました。非肥満例に対しては、DPP4阻害薬、メトホルミン、αグルコシダーゼ阻害薬あたりが推奨されました。
さらに、心不全、心血管疾患、慢性腎臓病がある場合はSGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬が特に推奨です。
お茶の水循環器内科の現在の診療指針は既に同様で、メトホルミンをベースとして使いつつ、心血管疾患の治療、予防のためにSGLT2阻害薬、さらに最近はGLP-1受容体作動薬を多く使っています。DPP4阻害薬は今でも使いますが、SGLT2阻害薬の登場と心血管疾患予防作用の確立で、出番は相対的に減少傾向です。SU薬はどうしても下がらない場合に少量のみ使います。
日本糖尿病学会「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」の要旨をまとめました。