高血圧症の治療薬、その中でもカルシウムチャネル拮抗薬(Calcium Channel Blocker: CCB)と並んで高血圧症治療の中心的役割を果たす、アンギオテンシンII受容体阻害薬(Angiotensin II Receptor Blocker: ARB)という薬があります。2017年9月15日、オルメテックのジェネリックが発売されました。日本国内でARBは全部で7種類ありますが、これでアジルバ以外は全てのARBでジェネリックが出たことになります。
・ニューロタン(ロサルタン)
・ブロプレス(カルデサルタン)
・ディオバン(バルサルタン)
・ミカルディス(テルミサルタン)
・オルメテック(オルメサルタン)
・アバプロ/イルベタン(イルベサルタン)
・アジルバ(アジルサルタン)
降圧効果の強さは、個人差はありますが、アジルバが最も強く確実、オルメテック、アバプロ/イルベタン、ミカルディス、ディオバン、ブロプレスは中程度、ニューロタンがマイルド、といったイメージです。ニューロタンは唯一、糖尿病性腎症に適応が通っているのが特徴です。お茶の水内科では一般名処方と言って、薬局にて先発品か、後発品かを選んでいただくスタイルで処方箋を発行しています。薬局にて先発品希望、後発品希望をお伝えください。お茶の水内科の高血圧症の治療方針については、以下にまとめましたのでご覧ください。
高血圧症→https://ochanai.com/hypertension
二次性高血圧症→https://ochanai.com/secondaryhypertension
ほとんどの高血圧症は、塩分摂り過ぎ、運動不足、肥満、お酒の飲み過ぎ、喫煙等の生活習慣が原因の生活習慣病としての高血圧症を本態性高血圧症と言いますが、一方で、何かの明らかな病気があって、その病気の症状の一つとして血圧が上昇している場合に、二次性高血圧症と言います。お茶の水内科では二次性高血圧症のスクリーニング、検査の結果、さらに精密検査や専門的な治療が必要であれば高血圧や内分泌の専門医に紹介で診療を行っています。いずれにせよ、血圧が高いと言われていたら、自己判断で放置せずに主治医までご相談ください。