2019/6/25(月)、冠動脈カテーテル治療後の抗血小板薬単剤療法と抗血小板薬2剤併用療法の有効性と安全性を比較した研究「Effect of P2Y12 Inhibitor Monotherapy vs Dual Antiplatelet Therapy on Cardiovascular Events in Patients Undergoing Percutaneous Coronary Intervention: The SMART-CHOICE Randomized Clinical Trial」の結果をまとめました。

2019/6/25(月)、冠動脈カテーテル治療後の抗血小板薬単剤療法と抗血小板薬2剤併用療法の有効性と安全性を比較した研究「Effect of P2Y12 Inhibitor Monotherapy vs Dual Antiplatelet Therapy on Cardiovascular Events in Patients Undergoing Percutaneous Coronary Intervention: The SMART-CHOICE Randomized Clinical Trial」の結果をまとめました。2014年から2018年、韓国の33施設において冠動脈カテーテル治療を受けた2993例を対象に、アスピリンとクロピドグレルの抗血小板薬2剤併用療法を3ヶ月間行った後、クロピドグレル単剤のみ継続する群(クロピドグレル群)1495例と、抗血小板薬2剤を継続する群(DAPT群)1498例に分け、追跡しました。結果、追跡完了した2912例について、一次エンドポイント(12ヶ月以内の全死亡、心筋梗塞、脳卒中)は、クロピドグレル群42例(2.9%)、DAPT群36例(2.5%)と、非劣性(絶対差 0.4% 1-sided 95%CI –∞% to 1.3% 非劣性のP=0.007)を認めました。出血リスクについてはクロピドグレル群で有意(2.0% vs 3.4% HR 0.58 95%CI 0.36-0.92 P =0.02)に減少しました。冠動脈カテーテル治療後3ヶ月間の抗血小板薬2剤併用療法後の抗血小板療法は単剤療法でも非劣性であり、さらなる研究が望まれると論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2736564
同時に発表された日本の研究「STOPDAPT-2試験」でもほぼ同様の結果となっており、冠動脈カテーテル治療後の抗血小板療法について見直しのきっかけとなる結果となりました。詳しくは下記まとめをご覧ください。
「2019/6/25(月)、冠動脈カテーテル治療後の抗血小板療法において、1ヶ月の抗血小板薬2剤併用+クロピドグレル単剤療法と12ヶ月の抗血小板薬2剤併用療法の有効性と安全性を比較した研究「Effect of 1-Month Dual Antiplatelet Therapy Followed by Clopidogrel vs 12-Month Dual Antiplatelet Therapy on Cardiovascular and Bleeding Events in Patients Receiving PCI: The STOPDAPT-2 Randomized Clinical Trial」の結果をまとめました。」→ https://ochanomizunaika.com/13346

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