2019/6/25(月)、冠動脈カテーテル治療後の抗血小板療法において、1ヶ月の抗血小板薬2剤併用+クロピドグレル単剤療法と12ヶ月の抗血小板薬2剤併用療法の有効性と安全性を比較した研究「Effect of 1-Month Dual Antiplatelet Therapy Followed by Clopidogrel vs 12-Month Dual Antiplatelet Therapy on Cardiovascular and Bleeding Events in Patients Receiving PCI: The STOPDAPT-2 Randomized Clinical Trial」の結果をまとめました。

2019/6/25(月)、冠動脈カテーテル治療後の抗血小板療法において、1ヶ月の抗血小板薬2剤併用+クロピドグレル単剤療法と12ヶ月の抗血小板薬2剤併用療法の有効性と安全性を比較した研究「Effect of 1-Month Dual Antiplatelet Therapy Followed by Clopidogrel vs 12-Month Dual Antiplatelet Therapy on Cardiovascular and Bleeding Events in Patients Receiving PCI: The STOPDAPT-2 Randomized Clinical Trial」の結果をまとめました。冠動脈カテーテル治療後の抗血小板療法において、抗血小板薬2剤併用療法は短期間のほうが良いかどうかを検討しました。2015年から2017年、日本の90施設において、冠動脈カテーテル治療を行った3045例を対象に、1ヶ月の抗血小板薬2剤併用療法とクロピドグレルの単剤療法を行う群(1ヶ月DAPT群)1523例と、12ヶ月のアスピリンとクロピドグレルの2剤併用療法を行う群(12ヶ月DAPT群)1522例とに分けて、2019年まで追跡しました。結果、追跡が完了した2974例について、一次エンドポイント(12ヶ月以内の心血管死、心筋梗塞、虚血性または出血性脳卒中、確定的なステント血栓症、出血)は、1ヶ月DAPT群は12ヶ月DAPT群と比べて非劣性及び優越性(2.36% vs 3.70% 絶対差 −1.34% 95%CI −2.57% to −0.11%、HR 0.64 95% CI 0.42-0.98、非劣性のP<0.001、優越性のP = 0.04)を認めました。出血リスクについては優越性(0.41% vs 1.54% 絶対差 −1.13% 95%CI −1.84% to −0.42%、HR 0.26 95%CI 0.11-0.64 優越性のP=0.004)を認めました。STOPDAPT-2試験の結果、抗血小板薬1剤併用療法1ヶ月の有効性、安全性ともに有意差を認め、さらなる研究が望まれると論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2736563
https://www.ebm-library.jp/circ/trial/doc/c2018032.html
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2736564

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