2019/11/22(月)、冠血流予備量比(FFR)値がグレーゾーンの冠動脈病変に対して冠動脈カテーテル治療を行う場合と延期する場合とで予後を比較した研究「Outcomes With Deferred Versus Performed Revascularization of Coronary Lesions With Gray-Zone Fractional Flow Reserve Values」の結果が発表されました。

2019/11/22(月)、冠血流予備量比(FFR)値がグレーゾーンの冠動脈病変に対して冠動脈カテーテル治療を行う場合と延期する場合とで予後を比較した研究「Outcomes With Deferred Versus Performed Revascularization of Coronary Lesions With Gray-Zone Fractional Flow Reserve Values」の結果が発表されました。FFRがグレーゾーン(0.75-0.80)の冠動脈病変に対して、血行再建をdeferした場合と実施した場合を比較した7つの観察研究のメタ解析を行いました。2683例の解析の結果、平均31ヶ月追跡、defer群と実施群とで、主要心血管イベント(12.54% vs 11.25% OR 1.64 95%CI 0.78-3.44 p=0.19)、心臓死(1.25% vs 0.72% OR 1.78 95%CI 0.58-5.46 p=0.31)、心筋梗塞(1.28% vs 2.66% OR 0.79 95%CI 0.22-2.79 p=0.71)は大きな差は認めませんでした。標的血管の再灌流療法はdefer群で有意(9.12% vs 5.78% OR 1.85 95%CI 1.03-3.33 p=0.04)に多く認めました。グレーゾーン病変の場合、血行再建を実施するほうが、deferする場合と比較し、血行再建のリスクは少ないということがわかりました。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIRCINTERVENTIONS.119.008315

PAGETOP