2019/12/20(金)、ステント留置部位の新規動脈硬化病変に対してロスバスタチンとEPAの効果を検討した研究「Effect of rosuvastatin and eicosapentaenoic acid on neoatherosclerosis: the LINK-IT Trial」の結果をまとめました。

2019/12/20(金)、ステント留置部位の新規動脈硬化病変に対してロスバスタチンとEPAの効果を検討した研究「Effect of rosuvastatin and eicosapentaenoic acid on neoatherosclerosis: the LINK-IT Trial」の結果をまとめました。冠動脈カテーテル治療後のステント留置部位に新規に発生する動脈硬化病変のことを「neoatherosclerosis」と言いますが、脂質管理によって改善することが出来るかどうかを検討しました。神戸大学にて、neoatheroscleroticを認めた50例を対象に、ロスバスタチン2.5mg群(標準治療群)、ロスバスタチン10mgにEPA 1800mgを併用する群(強化治療群)に分け、1年間追跡しました。結果、強化治療群でLDLは有意に低下(89mg/dL→70mg/dL p<0.001)、一年後のneoatheroscleroticのプラーク安定化に関係するOCT所見の指標として、脂質指数(-53.6 vs 310.1 p=0.001)、マクロファージグレード(-37.0% vs 35.3% p<0.001)は、強化治療群で有意に改善をしていました。詳しくは論文をご覧ください。
https://eurointervention.pcronline.com/article/effect-of-rosuvastatin-and-eicosapentaenoic-acid-on-neoatherosclerosis-the-link-it-trial
クレストール(ロスバスタチン)を上限量20mgの半分の10mgと、エパデール(イコサペント酸)1800mg、600mg 3Cまたは900mg 2Cと、なかなか投与量は多いですが、やはりプラーク安定化効果は投与量が多いほど良いということでしょう。詳しくは主治医までご相談ください。

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