2020/1/7(火)、デュラグルチドの脳卒中抑制効果について調べた研究「The effect of dulaglutide on stroke: an exploratory analysis of the REWIND trial」の結果をまとめました。「REWIND」試験において、デュラグルチドが心血管イベントを減らすことが明らかになりましたが、さらに脳卒中に与える影響を調べました。2011年から2013年、心血管リスクを持つ2型糖尿病9901例を含む1万2133例を対象に、デュラグルチド群4949例、プラセボ群4952例、中央地5.4年の追跡しました。結果、脳卒中は、デュラグルチド群158例(3.2%)、プラセボ群205例(4.1%)発生、デュラグルチド群において有意な減少(HR 0.76 95%CI 0.62–0.94 p=0.010)を認めました。デュラグルチド群は虚血性脳卒中の減少(HR 0.75 95CI 0.59–0.94 p=0.012)を認め、出血性脳卒中においては差(HR 1.05 95%CI 0.55–1.99 p=0.89)を認めませんでした。デュラグルチド群は他に非致死性脳卒中、全死亡においても有意な減少(HR 0.88 95%CI 0.79–0.98 p=0.017)を認めました。
→https://www.thelancet.com/journals/landia/article/PIIS2213-8587(19)30423-1/fulltext
トルリシティ(デュラグルチド)はGLP-1受容体作動薬というグループの糖尿病治療薬で、心血管疾患を減らすことは発表されていましたが、脳卒中も減らすことが今回明らかになりました。詳しくは以前のまとめをご覧ください。
「注射型の糖尿病治療薬「トルリシティ」で心血管疾患抑制効果が発表されました。」→https://ochanomizunaika.com/10372
2020/1/7(火)、デュラグルチドの脳卒中抑制効果について調べた研究「The effect of dulaglutide on stroke: an exploratory analysis of the REWIND trial」の結果をまとめました。