2020/1/13(月)、ココナッツオイルの摂取と心血管疾患リスクとの関係を調べた研究「The Effect of Coconut Oil Consumption on Cardiovascular Risk Factors: A Systematic Review and Meta-Analysis of Clinical Trials 」の結果をまとめました。

2020/1/13(月)、ココナッツオイルの摂取と心血管疾患リスクとの関係を調べた研究「The Effect of Coconut Oil Consumption on Cardiovascular Risk Factors: A Systematic Review and Meta-Analysis of Clinical Trials 」の結果をまとめました。ココナッツオイルの摂取と血中脂質、心血管疾患との関係を調べるために、PubMed、SCOPUS、Cochrane Registry、Web of Science等で2019年まで検索したところ、16の論文が該当しました。メタアナリシスの結果、ココナッツオイルの摂取は、サラダ油(nontropical vegetable oils)と比べて、LDLコレステロールの上昇(10.47 mg/dL 95%CI 3.01 17.94 I2=84% N=16)、HDLコレステロールの上昇(4.00 mg/dL 95%CI 2.26, 5.73 I2=72% N=16)と有意に関係していました。血糖、炎症とは関係は認めませんでした。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.ahajournals.org/doi/abs/10.1161/CIRCULATIONAHA.119.043052
ココナッツオイルは健康に良いというプロモーションが多いのですが、実は悪玉コレステロールを上げる作用であることがわかり、脂質を改善させる効果は認められなかったという結果です。魚の油(Fish oil)や新鮮のオリーブオイルは良いです。

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